研究課題/領域番号 |
20K10966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 香川県立保健医療大学 |
研究代表者 |
岡田 麻里 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (90534800)
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研究分担者 |
片山 陽子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (30403778)
尾形 由起子 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (10382425)
小出 恵子 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (40550215)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 訪問看護師 / 多職種協働 / 看取りケア / 地域 / 振り返り / 教育プログラム / グリーフケア / 多職種連携 / 看取り / デスカンファレンス / 家族 |
研究開始時の研究の概要 |
24時間体制の看取りケアは、訪問看護師にとって身体的・精神的負担が大きいため、自己のケアの振り返りが必要である。しかし、訪問看護師だけの振り返りは自己のグリーフケアに留まり、他の事例の課題解決、多職種・多機関との連携強化や改善につながらない。そのため、看取りケアの振り返りを多職種と共有し、相互に学びあう場が必要である。本研究は、訪問看護師が多職種協働により地域看取りケアの振り返りを支援する教育プログラムの開発とその成果を検討する。1年目:文献や国内外の先進的実践から教育プログラムの要素や振り返り方法を抽出、シナリオの作成。2年目:教育プログラムの試案と試行。3年目:教育プログラムの改善と開発。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、訪問看護師が多職種協働により地域看取りケアの振り返りを支援する教育プログラムの開発とその成果を検討することである。2022年度は、9名の訪問看護師(訪問看護ステーション管理者)にインタビューした内容を分析し、学会発表した。9名の訪問看護師の面接調査の結果は、看取りケア後の振り返りを促す要因として、『看取りケア後に沸き起こる不全感』『看取りケア体験の意味付けを求める揺れる気持ち』『安心して語り合える場づくり』、振り返りの意味は『その人の尊厳と家族の意向を護ろうとしたチームケアに対する納得感』『メンバーの強みをいかした看取りケア実践力向上』『地域づくりにつながるチームケア向上』のカテゴリーが浮上した。また、訪問看護師を含む多職種チームに遺族が参加して行う振り返りについても分析することができた。これらの結果をまとめ、現在論文作成中である。 また、研究結果を実践家にフィードバックし、実際に看取りケアの振り返りを多職種チーム(在宅主治医、訪問看護師、緩和ケア看護師、ヘルパー、理学療法士、入浴介助支援者、デーサービス職員等)で実践することができた。教育プログラムの試案とその成果を検討中である。 地域看取りケアの振り返りの場を安全に行うために、参加者の体験(ストーリー)のエッセンスを限られた時間で引き出す技術が必要である。研究者自らの振り返りやファシリテーション技術向上のためプレイバックシアターを活用した。さらには、初年度に予定していたカナダ・バンクーバに出張し、グリーフケアやカンファレンスに関する情報収集することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
1年目2年目においてCOVIT-19感染対策のため予定していた面接調査や出張が困難となり、全体的に計画の実施が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー結果を基に論文作成するとともに、教育プログラムの試案とその成果を実践家とともに検討する。
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