研究課題/領域番号 |
20K10973
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 駒沢女子大学 |
研究代表者 |
武澤 千尋 駒沢女子大学, 看護学部, 准教授 (50410204)
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研究分担者 |
山本 憲志 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70299329)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | モンゴル / 公衆衛生活動 / 多職種 / 看護師 / 多職種多機関 / 公衆衛生看護技術 / サポートシステム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、モンゴル国一次・二次医療機関における公衆衛生活動の現状を踏まえた看護技術研修プログラムを開発することと、看護師のネットワーク化によるサポートシステムを構築することで、モンゴル国看護師の技術の向上に貢献することである。 2020年度は、モンゴル国医療機関の公衆衛生活動の現状把握と良好実践の抽出を行う。方法は、文献検討と良好実践の事例収集による知見の統合である。2021年度には、良好実践を活用した公衆衛生看護技術の研修実施と評価を行う。2022年度には、看護師のネットワーク化による良好実践と展開技術の蓄積・交流をアクションリサーチで行う。
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研究実績の概要 |
2022年度(研究3年目)は、研究協力者と公衆衛生活動の教材作成を継続し、各自の活動内容をチーム内で共有することに取り組んだ。さらに、公衆衛生活動支援システム構築の可能性について検討を試みた。 まず、公衆衛生活動に用いる教材のうち、子どもの歯科保健に関するパワーポイント教材については、日本の地域歯科保健活動の知見とモンゴル側の意見を取り入れた教材が完成し、実際に使用を開始した。運動促進のための動画教材については、日本で作成した動作ごとの動画を共有し、モンゴル側の意見を聴取したところである。 次に、公衆衛生活動の実施内容の共有については、公衆衛生活動推進チームが参加するオンライン上の非公開グループにおいて、自身の活動を報告する投稿をし、内容を共有した。実際に、日本から提供した歯ブラシと歯垢染め出し剤を活用した活動8件、パワーポイント教材を使用した活動2件などの投稿があった。オンラインで共有された活動状況は、ふりかえり会議の資料とすることで、公衆衛生活動の実施技術を学ぶ方法として評価したいが、オンライン会議の設定を何度も試みているものの、研究協力者の業務多忙が続き、なかなか実施に結びついていない。 以上を踏まえ、2023年度(研究4年目)は、公衆衛生活動推進チームのディスカッションにより公衆衛生活動技術を抽出し、多職種が参加する自主的な活動支援システムの試用として評価する。加えて、モンゴル国の公衆衛生活動専門家を招聘し、日本の公衆衛生関係者に紹介することで、さらなる活動支援とする場を計画する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力者の業務多忙が続き、オンライン会議の設定が難しいことが多かった。このため、ディスカッションによる、公衆衛生活動実施技術の抽出が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度(研究4年目)は、研究協力者とのディスカッションにより、これまでの活動から公衆衛生活動技術を抽出し、多職種が参加する自主的な活動支援システムとしての試用結果を評価する。加えて、モンゴル国の公衆衛生活動を日本に紹介し、意見交換の機会を設けることで、活動技術の相互交流を試みる。
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