研究課題/領域番号 |
20K11000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 常磐大学 |
研究代表者 |
村井 文江 常磐大学, 看護学部, 教授 (40229943)
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研究分担者 |
坂間 伊津美 常磐大学, 看護学部, 教授 (40285052)
中田 久恵 常磐大学, 看護学部, 准教授 (60637726)
南雲 史代 常磐大学, 看護学部, 講師 (40835691)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 子育て支援 / ヘルスリテラシー / 複線経路等至性モデル / 複線経路・等至モデル / 子育て支援モデル / 複線径路・等至モデル / 母親 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1歳半までの子育て期にある母親のヘルスリテラシーの獲得について、促進要因・阻害要因も含め明らかにすることを目的としている。子育てに関するヘルスリテラシーの状況が明らかでないことから、TEM(複線経路・等至モデル)分析を用いて質的に獲得過程を明らかにし、その後、量的に検証し、信頼性を確保する。これらの結果を踏まえ、より有用性の高い子育て支援モデルの提案をするものである。
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研究実績の概要 |
本研究は、1歳半までの子育て期にある母親の子育てのヘルスリテラシーの獲得過程について明らかにし、ヘルスリテラシーの獲得を基盤とした子育て支援モデルの構築をすることである。 2023年度は、2022年度に実施した子育てに関するヘルスリテラシーの獲得過程(質的研究)を基に、ヘルスリテラシーの獲得状況について量的調査(web調査)を実施した。507名から回答が得られた。疾患や障がいを有しない子どもの母親339名について分析を行った。 母親の平均年齢は30歳代70.9%であり、53.7%が初めての子育てであった。子育てに関する情報は、75.2%が活用できたとしており、育児経験者において低い割合であった。情報源は、インターネットが最も多く89.1%であり、インターネットかアプリ(39.2%)のいずれかを使用していた。情報の集め方としては、40.7%は状況によって情報源を変更しており、37.5%はできるだけ多くの情報を集め、11.5%はいつも決まった情報源から集めていた。子育てに情報を活用できるか否かにおいていくつかの統計的有意差が認められた。活用できたとする群は、インターネットの活用割合が高かった。また、できるだけ多くの情報を集めており、困ったときに相談する割合が多かった。一方、活用できない群は、決まった情報源を使い、使えると思う情報が見つかるまで探していた。 情報が子どもにあうことを情報選択の判断基準としている場合、子どもの状況にあっていることを意識し始める時期は、平均生後3.9か月であった。また、意識し始めた時期は、情報を活用すると子育てが上手くいくと感じた時期と相関が認められた。 今後は、調査時点までの間で病気の治療をしている子どもを持つ母親のデータを加えて分析をし、子育てのヘルスリテラシーの獲得に焦点をあてた支援について検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年度に研究を進めることができなかった影響で、計画全体が遅れた。新型コロナ感染症による研究への影響については、オンラインを活用したインタビュー、webアンケートの活用等、計画を修正し実施してきている。しかし、その後も新型コロナ感染症への対応への業務により、研究のための時間が減少し遅れ続いた。
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今後の研究の推進方策 |
遅れてはいるが、1年延長したことで、当初計画の9割は遂行できている。2024年度開催の学会への演題申請も進めている。定期的にミーティングをし、論文化をめざす。
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