研究課題/領域番号 |
20K11019
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
森永 裕美子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (50756591)
|
研究分担者 |
佐藤 睦子 武蔵野大学, 看護学部, 准教授 (40737293)
中板 育美 武蔵野大学, 看護学部, 教授 (60392312)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 児童虐待予防 / 父親理解 / リスクアセスメント項目 / アセスメントガイド / 父親のニーズ |
研究開始時の研究の概要 |
昨今の子ども虐待事例は、母となる女性のパートナーの男性(以下、「父」という。)が関与する事例が増加し、家族のアセスメントが重要だといえるが、最も影響を及ぼす父に関するリスクアセスメント項目の明確化は図れていない。 そこで妊娠期から育児期において父に関する虐待リスク状態を判断するためのアセスメント項目の明確化及び活用のためにアセスメントの視点を明らかにしたアセスメントガイドを開発する。現時点では虐待予防に向けたアセスメント項目が母に重点を置くとともに指標を用いている保健師等も母への支援傾向が強いため、父への支援を目指し、父の特性を理解した虐待リスクアセスメントを提唱しようとするものである。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、父母両面からの乳幼児虐待リスクアセスメントを的確かつ普遍に欠落なく行い、虐待予防対策の充実に寄与するために、虐待予防のための個別アセスメントに資する父に関する虐待リスクアセスメント項目の明確化と標準的に活用するためのアセスメント視点をまとめたガイドを開発することである。 現時点では虐待予防に向けたアセスメント項目が母に視点を置いたものであるとともに指標を用いている保健師等も母への支援傾向が強いことに対し、父への支援を目指し、父の特性を理解した虐待リスクアセスメントを提唱しようとすることである。 乳幼児虐待リスクアセスメントにおける父に関するアセスメント項目とアセスメントの視点を実態把握する計画とし、研究班メンバーで父に関する実態や課題、どの時点のアセスメントが、今後の虐待予防に有効であるかの検討を繰り返した。 当初計画の人口3万人以上の全国の市への自記式調査票調査を行う前に、調査項目自体が、最終的に構築するアセスメント項目及びアセスメントガイドに大きく関与してくることを鑑み、乳幼児の虐待事例で父親関与事例に造詣が深く、課題意識をもっている専門家へのヒアリングを事前に行い、その結果から調査項目を精錬・作成した。 ヒアリングは、弁護士、学校教育専門家、虐待事例に関与する精神科医、児童相談所(児童福祉司)等へのヒアリングを行い、その内容をとりまとめ、調査項目を作成し、人口3万人以上の市を対象にアンケート調査を実施した。回答結果から、父親へ必要な支援及び虐待に関連するリスクアセスメント項目の整理を行い、実際に使用可能なアセスメントにつながる手引き(ガイド)の実装を行っていく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の大学における担当領域教員不足による大学業務ひっ迫があった。また、研究目的を果たすために期待する成果を見据えて、ヒアリングの実施を追加し、そのとりまとめに時間を要したこと、全国調査における調査票の配布が年末となり、回収が2月にずれ込んだ。そのため項目整理とアセスメントに関して研究班での検討と実装のための試行を次年度に持ち越している。
|
今後の研究の推進方策 |
研究班で項目整理と分析を進め、アセスメント項目を試行活用してもらう自治体をピックアップし依頼を行う。試行への協力可能かどうかは、調査票に自治体名を記入してもらう形で把握できるようにした。改めて依頼できた自治体へは、試行活用の結果について意見聴取を行う。 研究班の中で、役割分担を明確にし、円滑な計画実行に努める。
|