研究課題/領域番号 |
20K11022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 |
研究代表者 |
細谷 紀子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (60334182)
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研究分担者 |
佐藤 紀子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (80283555)
雨宮 有子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (30279624)
杉本 健太郎 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (80724939)
泰羅 万純 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (00848658)
石丸 美奈 千葉大学, 大学院看護学研究院, 教授 (70326114)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 防災 / 発達障害児 / 地域との繋がり / レジリエンス / 家族 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、先行研究にて開発した「発達障害児の親に対するレジリエンス向上による地域との繋がりづくりを意図した防災プログラム」の評価指標を開発することにより、有効性を検証しプログラムを確立することを目的とする。先行研究結果と文献検討に基づき評価指標原案を作成した後、専門家および発達障害児の親への意見聴取により修正を加え評価指標案を作成する。防災プログラムを100名程度の対象に実施し、評価指標案を用いて評価データを収集する。評価データの分析結果に基づき、指標の信頼性・妥当性を検証し評価指標を開発するとともに、プログラムの有効性を検証し、改善を加えプログラムを確立させる。
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研究実績の概要 |
本研究は、先行研究にて開発した「発達障害児の親に対するレジリエンス向上による地域との繋がりづくりを意図した防災プログラム」の評価指標を開発することにより有効性を検証し、プログラムを確立することを目的としている。開発する指標はプログラム内容に即して、発達障害児の親が、「災害に備える必要性を実感し、災害への備えと日頃の子育てとを連動させて日頃から地域と繋がる必要性に気づく」、「地域との繋がりづくりに向けた行動化を実現させるために地域社会生活におけるレジリエンスを高める」、「行動化によって地域との繋がりができる・深まる・広まる」状態を総合的、客観的に評価できる指標である。評価指標の開発によってプログラムを確立させ普及を図ることにより、発達障害児と家族の災害への備えを促進することをめざす。 2022年度はCOVID-19による発達障害児と親(養護者)への影響を踏まえ、ウィズコロナ/アフターコロナに対応したプログラムについて検討を行った。パンデミック中は、感染予防対策を取ることの困難さや、サービスや支援を受けられないことによる子どもの生活スキル獲得の機会の減少などによる親(養護者)のうつ傾向や精神的な苦痛、ストレスの高まりが報告されていた。これらのストレス等への配慮が必要であることに加え、学校や地域における様々な行事の縮小等により繋がりづくりの機会が失われた影響についてもプログラム実施において考慮する必要性が確認された。また、支援については今回のパンデミックで初めて遠隔保健サービス(telehealth)が利用されている状況や、オンラインによるトレーニングの実施が報告されていた。オンラインミーティングの活用により利便性やアクセスの向上を図りつつ、プログラム参加者間の対話による感情の共有を意図し対面によるプログラムを併用する必要性が確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19のパンデミックの影響により、プログラムの修正が必要であり、また、関係機関への研究協力が困難であったため進捗が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度前半で修正したプログラムおよび評価指標について、発達障害児と家族への支援の専門家および発達障害児の親から意見を聴取する。後半にプログラム実施による評価データ収集を行う。
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