研究課題/領域番号 |
20K11023
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
金田 明子 横浜市立大学, 医学部, 助教 (30848643)
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研究分担者 |
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 地域包括ケアシステム / サービス付き高齢者向け住宅 / 高齢者 / 住まい / 支援 / 指標 / ケアマネジメント / エイジング・イン・プレイス / 地域包括ケア / 終の棲家 / 管理運営 / 生活の質 / 介護医療連携 / 医療連携 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国は世界に類のないスピードで高齢化が進んでおり2025年を目途に地域包括ケアシステムの構築が進められている。このシステムの構成要素のうち、住まいについて2011年に生活相談と安否確認が義務付けられたサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)が創設された。入居者の約60%が終の棲家と認識する一方で入居期間は3年未満が72%であり提供サービスが適切な医療や介護につながっていないことが考えられる。本研究ではサ高住を単なる住まいではなく地域包括ケアシステムの拠点を担う住まいとして捉える。中~重度介護状態の高齢者を最期まで支える拠点としてのサ高住の管理運営構成要素を明らかにし、質指標を開発する。
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研究実績の概要 |
本研究は、サ住を単なる住まいではなく地域包括ケアシステムの拠点として捉え高齢者が中重度になっても生活の継続が可能なサ高住の管理運営の質指標を開発することを目的として進めている。地域包括ケアシステムは安定的な住まいを基本に、生活圏で医療・介護サービスを受け人生の最期まで地域でその人らしく暮らすことを目指している。高齢者単身及び高齢者夫婦のみ世帯が増加する中、サ高住は地域の高齢者の生活基盤として期待されている。2011年から登録が開始されたサ高住は民間企業を中心に8年間で約24.7万戸と急増した2013年の調査では入居者の70.7%は80歳以上であり、入居理由の73.4%は介護が必要になったためである。加えて49.6%の物件で医療処置を要する入居者が存在する。また登録条件の一つである入居者の状況把握と生活相談については、どのように状況把握を行い、どのような生活相談をするのかの定めはなく詳細は設置主体に委ねられている。高齢者がここで最期まで自分らしい生活を送るためには、単なる住まいではなく地域包括ケアシステムの拠点としてのサ高住の管理運営の質向上が喫緊の課題であると考えた。高齢者が虚弱化とそれに伴う介護度の重度化にかかわらず、住み慣れた地域で自分らしく暮らすことができるサ高住の管理運営の構成要素を明らかにし、その質指標を開発することによってサ高住の管理者が質指標を用いて自己評価可能となり、サ高住の質保証できると考える。 今年度は、文献レビュー「終の棲家に向けたサービス付き高齢者向け住宅における支援とその課題」を日本健康医学会学会誌に投稿し、採択された。先行して行った概念分析・インタビュー調査結果も踏まえ、終の棲家となりうるサービス付き高齢者向け住宅における入居者支援についての指標を開発するために自記式質問紙調査を実施た。これらの結果から指標を完成させ、現在投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、この課題についての成果物である論文を2本投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
この課題についての論文2本の採択を目指す。また、完成した指標を実践現場へ普及させる。
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