研究課題/領域番号 |
20K11028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 関西福祉大学 |
研究代表者 |
平野 通子 関西福祉大学, 看護学部, 助教 (10645120)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 心不全急性増悪 / 受診の見極め / 在宅にいる期間を長くする / 早めの受診 / 心不全 / 重症入院 / 軽症入院 / 心不全急性増悪因子 / 心不全症状の見極め / 倫理申請 / オプトアウト / 在宅 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は現在の超高齢化社会では在宅で暮らす心不全患者が増加すると考えられ、心不全の症状をコントロールしながらできるだけ長く安楽に家で暮らすことができるようにすることを目的とし、入院を予防的に活用し、在宅から入院する時期を見極めるための症状の基準を明らかにする。研究は3段階で行う。①症状が悪化してから救急搬送された患者と定期受診から入院した患者の実態を各100事例把握、違いを明らかにする後ろ向き調査をする。その後、予防的入院基準を作成する②在宅で暮らす患者あるいは家族に10人に入院基準をもとに半構造化面接を行う。③熟練訪問看護師10人にも半構造化面接を行い、予防的入院基準を構築する。
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研究実績の概要 |
在宅で暮らす心不全患者が心不全が急性増悪し入院する時、症状が軽微なうちに早期に自ら病院へ受診することによって、軽微な治療で在院日数も少なく早く在宅へ戻れるのではないかとの仮説を立案した。この仮説にあう先行研究がなかったため、確認するために重症を機械使用群(人工呼吸器や補助循環装置を装着した群)と軽症を機械不使用群と定義し、データを30例ずつ採取した。 2022年、12月において日本看護科学学会にて病院へ入院時、重症例、軽症例、各30例ずつデータ採取したものを治療の実態の比較したものを発表した。 その後、データを重症、軽症各100例ずつデータ採取を終了した。今後は、さらなる知見を学会発表し、論文として投稿する予定である。また、2段階目の訪問看護師へのインタビューも進めており、現在4事例のインタビューを終えている。さらに6事例追加し、10例になるまでリクルートし、インタビューを重ねる。在宅で暮らす心不全患者が急性増悪した折に、病院へ受診を勧めるタイミングや症状の見極めについてインタビューで深めていく。それを質的に分析し、今後、学会発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
採択当初より、COVID-19が流行し、第三次救急病院は、コロナ対応に追われ、なかなか研究を受け入れていただける病院が見つからなかった。3年がたちなんとかコロナは下火にはなっていないが、コロナ対応やコロナへの標準治療が確立されつつあるため、余裕ができ研究を受け入れてもらえる病院が出てきた。そのため、第一段階の入院時の心不全の急性増悪における重症例、軽症例を100例ずつ電子カルテよりデータ採取を2023年2月に無事終了することができた。2段階目の訪問看護師のインタビューはまだ途中である。また、3段階目の患者へのインタビューは着手できていない状態である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、第2段階目である訪問看護師へのインタビューを現在、4名まで済んでいるが、10名になるまでリクルートし、インタビューを重ねる予定である。 第1段階目の病院でのデータ採取は終了したため、データを分析し、学会発表、論文投稿に向けて準備中である。 3段階目の患者へのインタビューに関しては、今後、倫理申請をして並行して研究を進めていく予定である。
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