研究課題/領域番号 |
20K11030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
工藤 恵子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (60453958)
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研究分担者 |
鈴木 晃 福島大学, 人間発達文化学類, 特任教授 (20187701)
大越 扶貴 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (90352632)
阪東 美智子 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (40344064)
高橋 郁子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (40379946)
猪股 久美 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (90464784)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 見取り図 / 在宅生活 / 多職種連携 / アセスメント / 情報共有 / 事例検討会 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的である見取り図活用効果の具体的な検証を行うため、以下①~③の仮説を証明する。 ①事例検討会の場面で、見取り図を活用することによって情報共有が効率的、効果的に行われ、事例検討会の成果も上がることを証明する。 ②在宅支援を担う保健医療福祉の専門職で経験の浅い新任者が、見取り図を活用することでアセスメント能力が向上することを証明する。 ③そこで生活する本人や家族が、見取り図を介在させることで支援者である専門職と共に、住まいや住み方、より良い暮らしについて考えることが可能となることを証明する。
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研究実績の概要 |
今年度は以下の調査および成果発表等を実施した。 ①アイトラッキングを用いた追加調査: 令和4年度に実施したアイトラッキングの試行調査の続きとして、グラスタイプのアイトラッカーを用いて(前回の調査は画面に表示された見取り図を観察する方法)、実際の見取り図を手にして観察するときの視線を記録する調査を行った。アウトプットとしてのゲイズプロットやヒートマップは、発語記録に対応するもので、正確なデータであることは確認できた。職種による違いを確認できる可能性が示唆された。グラス対応のアイトラッカーは見取り図を手にして観察できることでより詳細なデータが収集できるが、その一方で、動きがある動作にアイトラッカーの記録が上手くできない場面もあった。調査結果については第82回日本公衆衛生学会総会でポスター発表として報告した。 ②見取り図活用に関するワークショップの開催: 第12回日本公衆衛生看護学会において、これまでの研究成果の報告も兼ねてワークショップを開催した。見取り図の活用について、ディスカッションの機会を得た。今回、見取り図については、研究者からのプレゼンテーションで紹介するのみであったが、今後は実際に見取り図を活用する体験できるような企画を検討したい。 ③見取り図活用の事例検討会における調査: コロナ禍で延期となっていた多職種による見取り図を活用した事例検討会を実施し、対象者の発言をデータとして、分析することに取り組んでいる。さらにデータを追加し、今後、調査結果を報告予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究開始当初、コロナ禍のため予定していたフィールド調査(見取り図を活用しての事例検討会、研修会などでの調査)が実施できない状況が続いた。調査の中止など、研究計画を変更せざるを得ないことが多々あった。昨年度より学会等でのワークショップや事例検討会など、対面、集合型の調査が可能となった。現在、研究期間を延長して取り組んでいるところである。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は最終年度として、見取り図を活用した多職種による事例検討会のデータを追加すること、対面での開催が可能となった学会のワークショップ等で、これまでの研究成果を報告したり、実際に見取り図を囲んでディスカッションしたりすることに、積極的に取り組んでいく予定である。
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