研究課題/領域番号 |
20K11036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
大橋 純子 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (90618167)
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研究分担者 |
桂 敏樹 明治国際医療大学, 看護学部, 教授 (00194796)
西田 真寿美 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (70128065)
川井 太加子 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (70441102)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 高齢者 / 閉じこもり / 地域支援 / プログラム / コーチングプログラム / 互助 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究計画の概要を、以下の①から③に示す。 ①B地区の住民基本台帳を基に65歳以上の者に閉じこもりに関する質問紙調査を実施し、介入研究の同意者に、新たに開発した個別支援型プログラムを実施する。②プログラム実施前後に閉じこもり状況、主観的QOL(生活の質)などを質問紙を用いて調査する。さらにプログラム終了後にプログラム介入前後の心理的変化を個別インタビューにより調査する。2つの調査結果を分析し、プログラムの心理的閉じこもり要因への意義を確認する。③プログラム習得研修を終えたボランティアによる地域での実践結果と合わせてプログラム開発を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、住民が実践できる閉じこもり改善支援プログラムを開発することである。 今年度は、プログラム開発に向けた現状把握を行った。地域で高齢者の見守り支援を実際に行っている民生委員や社会福祉協議会所属のボランティアを対象に、活動を行ううえで、支障になっていることやうまく支援に結び付いた事例の聞き取り調査を行った。 その結果、以下が明らかとなった。 集団の場への参加を拒む閉じこもり傾向のある高齢者には、民生委員による個別訪問が心理面の支援につながっていた。地域住民による高齢者の閉じこもり予防支援での課題の特徴として、子供と同居する高齢者は一人暮らしの高齢者に比べ、地域で把握されにくく、同居家族の高齢の親への捉え方が影響していた。住民互助による高齢者支援を効果的なものにするためには、どこに、どのような家族構成の人が住み、健康状態までも知っている住民同士の関係が根底にあった。 この結果から、個別訪問支援に加え、地域に住むあらゆる年代の人々が顔見知りである地域環境づくりの取り組みも積極的に行っていくことで、高齢者の閉じこもり予防支援を有効なものにしていくことができると考えられる。個別支援と集団支援の両方向をプログラムに取り入れることの必要性を確認することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症の蔓延により、人と接する活動が制限されたため。
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今後の研究の推進方策 |
今回のインタビュー調査で子供と同居する高齢者は、地域で把握されにくい傾向にあることが明らかになった。この結果について、さらに被支援者側から詳細な調査を行う予定である。また、閉じこもり傾向にある高齢者のスクリーニング方法について、支援者側からの調査を予定している。
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