研究課題/領域番号 |
20K11049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 湘南医療大学 (2022-2023) 横浜市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
渡部 節子 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 教授 (80290047)
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研究分担者 |
大釜 恵 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (30838636)
今津 陽子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (60782670)
青盛 真紀 横浜市立大学, 医学部, 助教 (60805571)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 感染予防 / 感染看護専門看護師 / 感染管理認定看護師 / 地域 / 感染看護看護師 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は横須賀市民病院が在宅療養医療連携拠点となっている西南ブロックに所属する在宅療養者や高齢者介護施設、グループホームなど地域における感染防止の支援システムを構築することである。対象は西南ブロックに所属する在宅療養者や高齢者介護施設などの入所者と、訪問看護ステーションや施設に勤務している看護師・介護者である。方法は感染看護を専門に行っている感染看護専門看護師、感染管理認定看護師の2名が各施設や在宅における感染予防上の課題と解決方法を検討し、システムを構築する。ついで、システムを基に1年間介入する。システムの効果検証は、該当施設や在宅療養者における介入前後の感染率の比較する。
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研究実績の概要 |
本研究は「横須賀市にあるA病院が在宅医療連携拠点となっている西南ブロックに所属する小中規模病院・クリニック・訪問看護ステーション・高齢者介護施設・グループホーム等地域における保健医療福祉施設の感染防止のシステムを構築する」事が目的である。令和2年1月にCOVID-19が発生し、その後、パンデミックとなり、本研究が開始予定であった4月以降、本邦においてもパンデミックとなった。その結果、本研究を進めるにあたっての調整はできなかったため「感染症看護専門看護師や感染管理認定看護師など感染看護を専門に携わる看護師の地域における活動やシステムの実際」について文献レビューを実施し、本研究を進めるにあたっての知見を得た。令和3年には会議への参加についての了承が得られたもののCOVID-19の感染拡大にて会議がほとんど開催されなかった。また、各施設においてCOVID-19の感染対策の優先度が高く、研究に関する打診をするに至らなかった。そのため、令和3年に行った文献レビューを学会にて発表した上で学術誌に投稿し掲載された。令和4年度秋にCOVID-19がこれまでにない変異株の結果、第7波・第8波となり、感染者数が急増により会議がほとんど開催されなかった。そのため感染者数が落ち着いた令和5年1月~3月にかけて西南ブロックに所属する病院・クリニック・訪問看護ステーション・高齢者介護施設・グループホームなど各施設に研究の可能性に関して打診を行った。その結果、訪問看護ステーション・高齢者介護施設において研究協力の内諾を得ることができた。令和5年度初めには、小規模病院にも内諾を得ることができた。そこで、研究開始にあたっての準備として訪問看護ステーション・高齢者介護施設・小規模病院各施設でアンケート調査が実施できるように所属施設の研究倫理審査に研究計画書などを提出し、審査を受けた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年1月にCOVID-19が発生し、その後パンデミックとなった。本研究が開始予定であった4月以降は、本邦においてもパンデミックとなった。令和2年4月、本研究を進めるにあたって横須賀市の西南ブロックの在宅医療拠点となっているA病院だけではなく、西南ブロックに所属する病院・クリニック・訪問看護ステーション・高齢者介護施設・グループホームなどの施設において自施設におけるCOVID-19感染対策で混乱すると共に多忙となった。また、非常事態宣言などによって一般市民も医療従事者も行動の制限をきたした結果、さらに本研究を進めるにあたって施設との調整することが難しくなった。(電話やZOOMなどの対応も困難であった)令和3年度もパンデミックが継続し、臨床現場は感染対策に優先度が高く、特に各施設においてクラスターが発生したことからも研究依頼をお願いすることができなかった。令和4年度秋にはこれまでにないオミクロンなどの変異株の流行によって第7波・第8波が発生し、患者数が急増したことによりさらに各施設への依頼が滞ってしまった。令和5年度においてもCOVID-19が終息はせず、クラスターの発生している状況ではあるものの感染者数が落ち着いている施設があるため対象となる施設の状況を確認しながら調査が進められるように倫理審査委員会で審査を受けた。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度秋にはこれまでにないオミクロンなどの変異株の流行によって第7波・第8波が発生し、患者数が急増したが、令和5年度においては感染者数が落ち着いてきた。そのため西南ブロックに所属している高齢者介護施設・訪問看護ステーション・小中規模病院において研究協力の内諾も得ることができた。また、研究計画書を提出し、審査を受けることができた。そのため、今後の研究の推進方策としては、施設におけるCOVID-19の発生状況を確認しながら協力していただく高齢者介護施設・訪問看護ステーション・小中規模病院などの数を増加させる。倫理審査委員会における審査結果を待ってすぐに研究を開始させていく。
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