研究課題/領域番号 |
20K11059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
児玉 直樹 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (50383146)
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研究分担者 |
浦上 克哉 鳥取大学, 医学部, 教授 (30213507)
中村 匡秀 神戸大学, 数理・データサイエンスセンター, 教授 (30324859)
小杉 尚子 専修大学, ネットワーク情報学部, 教授 (80589648)
佐藤 厚 新潟リハビリテーション大学(大学院), 医療学部, 講師 (80769745)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 軽度認知障害 / 認知症 / 電子ドローイング / スクリーニング / 認知機能 / 自動採点 / 神経心理検査 / 電子ドローイング装置 / システム開発 / 神経心理学検査 / 電子ドローイングシステム / 物忘れ / 描画課題 / 地域医療 / 在宅医療 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症施策推進大綱では、認知症の人や家族の視点を重視しながら認知症の予防と共生に関する施策を2025年に向けて推進していくとしている。認知症予防のためには軽度認知障害を早期に発見し、適切な介入を実施することが必要不可欠である。本研究では、高齢者から収集した脳活動と描画データから、軽度認知障害スクリーニングに必要な描画遂行プロセスと脳活動パターンを抽出し、地域や在宅で使用可能な軽度認知障害スクリーニングシステムを開発・評価する。本研究により、保健師や看護師などの女性でも手軽に地域や在宅へ持ち運べる機器で軽度認知障害のスクリーニングが可能となる。
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研究成果の概要 |
本研究では電子ドローイング装置による図形描画データを高齢者から収集・蓄積し、地域や在宅で使用可能な軽度認知障害および認知症のスクリーニングシステムを開発することである。物忘れを主訴として協力医療機関を受診し、MMSE、ADAS、時計描画課題(CDT)、図形模写課題(CCT)を実施することのできた105名を対象に検討した。その結果、CDTにおける時計描画時間が長い高齢者ほどADASは高く、MMSEは低かった。平均筆圧が弱い高齢者ほどADASは高く、MMSEは低かった。さらに、CDTにおける時計の数字を1から12の順に書く高齢者ほどADASは高く、MMSEは低かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CDTとCCTの描画過程を電子保存し、特徴量を抽出することでMMSEやADASなどの認知機能を自動推定できる可能性が示唆された。また、データをさらに蓄積することで、神経心理学的検査の自動採点や認知症および軽度認知障害スクリーニングへの応用が可能になると考えられた。さらに、筆圧測定は運動機能の評価につながる可能性もあり、今後フレイルの早期発見にも役立つものと考えられた。
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