研究課題/領域番号 |
20K11060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 佐久大学 |
研究代表者 |
坂江 千寿子 佐久大学, 看護学部, 教授 (40325915)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 足育 / 小学生 / 保護者 / 足の健診 / 児童モニター / 外反扁平足 / 介入研究 / あしけんフットプリンター / 上履き / 小学校 / 児童 / フットプリント / 治療的インソール / 生活習慣 / セルフケア / 健康教育 |
研究開始時の研究の概要 |
【調査概要】ベースライン調査として、S小学校全児童を対象とし、足の現状、生活状態を把握し実態に基づいた課題を明らかにする。足の現状については、フットプリントの採取、看護職による視診および関連情報を収集する。これらの情報に基づき、研究協力者のドイツ整形外科靴マイスター、理学療法士、研究者が、足に問題がある対象者を低学年、高学年から抽出し、必要なケアを提供しながら、3か月ごとに変化を観察する。 さらに、保護者と教員へ足の健康意識とセルフケア等の実態を調査し、その結果に基づいた教育的介入を実施して変化を検討する。 これらの結果を基に、小学校の足の健診の定例化と、地域住民と共同した足育活動を目指す。
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研究成果の概要 |
【目的】A小学校児童の足トラブルの3年間の実態把握、足トラブルの要因の究明(児童モニターによるケーススタディ)、保護者と教職員への足育の啓発。【方法】ⅰ.年1回、あしけんフットプリンターによるフットプリント、観察結果の個別フィードバック。足爪の実態と関連要因は論文等で公表した。ⅱ.扁平足でX脚傾向の児童9名に、上履きと調整インソールを使用、保護者と一緒の運動指導等。6名が改善し、校長、児、保護者の足育の理解を得た。ⅲ.靴や爪切りの情報等、足育通信を7回発行。保護者、教職員が足育の重要性を認識でき好評であった。 【課題】靴の選び方・履き方のポスターを作製、啓発活動を拡大する。幼児の調査を進める。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
あしけんフットプリンターを用いて、A小学校全学年の身体計測時に足を観察し、結果をフィードバックして足への関心を高めた。また扁平足状態の9名はインソールと上履きで介入し改善できた。また、保護者、教職員の足や靴の基礎知識は少なく、足育通信による足の清潔、靴選び、靴の履き方などは、子どもの足を護る意識を高めた。 以上より、保育園や学校での集団健診の実施と普及の可能性、健診後のスクリーニングと介入の必要性が明確になった。さらに、爪切りを自力で行う高学年の深爪傾向が多いことも明らかになったため、学校の保健指導に正しい爪切り、正しい靴の選び方、履き方を含める必要性の根拠として本結果を提示できる
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