研究課題/領域番号 |
20K11062
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
島岡 昌代 畿央大学, 健康科学部, 特任助教 (30757696)
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研究分担者 |
山崎 尚美 (平木尚美) 畿央大学, 健康科学部, 教授 (10425093)
百瀬 由美子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (20262735)
安武 綾 熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (40366464)
宮崎 誠 帝京大学, 理工学部, 助教 (60613065)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 認知症カフェ / 認知症カフェネットワーク / スタッフ / ルーブリック / 人材育成プログラム / Orange Project / コロナ禍 / オンライン認知症カフェ / 認知症カフェの取り組み / ICTシステム / Orange Project / 認知症カフェスタッフ評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では4年間で認知症カフェを総合的にサポートするICTを活用した認知症カフェネットワークの構築を目的とする.その内容は,①ICTを活用して認知症カフェの情報共有ができる認知症カフェネットワーク(以下,カフェネットワークと略す)を創る,②実施した認知症カフェを自己評価・他者評価できる評価ツールをカフェネットワーク上に作成する,③認知症カフェに携わる“Orange Project”の大学生に対する人材育成プログラムをカフェネットワーク上に作成する,④評価ツールおよび人材育成プログラムを用いたカフェネットワークの運用を評価することである.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,ICTを活用して認知症カフェを総合的にサポートする認知症カフェネットワークを構築することである.学術的独自性としては,認知症カフェネットワークを運用して認知症カフェの評価ができることと,認知症カフェのスタッフとして活躍している“Orange Project”の学生に対する人材育成プログラムを作成し,実施して評価することである.また,創造性としては,認知症カフェネットワークを通してへき地のみならず,全国の認知症カフェの評価および情報共有が容易にできることである. 2022年度は、共同研究を行っている「認知症カフェボランティア養成のためのe-ラーニング教材の開発と学習コミュニティの構築」(基盤研究C:17K12442)において、認知症カフェボランティアルーブリックを作成した。こちらはすでに研究成果として公表済みである。この研究成果を活用し、学生用の認知症カフェスタッフルーブリックを検討中である。 また、認知症カフェネットワークの構築については、3か所の認知症カフェでスタッフに対し、認知症カフェネットワークから得たい情報・発信したい内容について半構成的面接調査を行った。その結果、認知症カフェスタッフからは、認知症カフェネットワークが出来た際には他の認知症カフェがどのような取り組みを行っているか知りたい、しかし、自分が認知症カフェで実施した内容を毎回発信することは難しい、多くの人にカフェのことを知ってもらいたい、認知症の勉強会の案内などを載せたい、他の認知症カフェの方とつながりたいなどの意見があった。そこで、認知症カフェネットワークを継続して行っていくためには誰もが簡単に使用できて、閲覧も簡単な操作で行うことが可能なSNSを使用することが有効であると判断し、Twitterを使用した認知症カフェネットワークの構築を試用中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は、①認知症カフェスタッフに必要なスキルの検討、②検討した認知症カフェスタッフに必要なスキルを基に、学生用認知症カフェスタッフルーブリックを作成、③作成した学生用認知症カフェスタッフルーブリックや認知症カフェスタッフ自己評価票を基に認知症カフェ人材育成プログラムを作成する予定であった。①,②については、共同研究で作成した認知症カフェボランティアルーブリックを基に、学生用に使用可能であるかを検討中である。しかし、③作成した学生用認知症カフェスタッフルーブリックや認知症カフェスタッフ自己評価票を基に認知症カフェ人材育成プログラムを作成するというところまでは進められていない。 また、認知症カフェネットワークの構築については、前年度に認知症カフェスタッフと参加者に対し質的調査を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休止中のところが多かったため、予定数の質的調査は行えなかった。2022年度は認知症カフェを再開するところが増えていったため、前年度に引き続き3か所の認知症カフェでスタッフに対し、認知症カフェネットワークから得たい情報・発信したい内容について半構成的面接調査を行った。その結果、認知症カフェスタッフからは、認知症カフェネットワークが出来た際には他の認知症カフェがどのような取り組みを行っているか知りたい、しかし、自分が認知症カフェで実施した内容を毎回発信することは難しい、多くの人にカフェのことを知ってもらいたい、認知症の勉強会の案内などを載せたい、他の認知症カフェの方とつながりたいなどの意見があった。そこで、認知症カフェネットワークを継続して行っていくためには誰もが簡単に使用できて、閲覧も簡単な操作で行うことが可能なSNSを使用することが有効であると判断し、Twitterを使用した認知症カフェネットワークの構築を試用中である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、①学生用認知症カフェスタッフルーブリックを完成させる。②学生用認知症カフェスタッフルーブリックや認知症カフェスタッフ自己評価票を基に認知症カフェ人材育成プログラムを作成する。③認知症カフェに参加するOrange Projectの学生に認知症カフェ人材育成プログラムを使った認知症カフェネットワークを運用してもらい、評価を行う。また、認知症カフェネットワークについては、協力依頼をしている認知症カフェのスタッフに、実践した認知症カフェについてTwitterで投稿してもらい運用を試みる。認知症カフェネットワークの参加者は、研究の意図を説明し、同意を得た方のみになるため、最初は参加者を募り、Twitterで投稿してもらうところが困難であるが、慣れてくると件数も増えると考える。
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