研究課題/領域番号 |
20K11070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
野垣 宏 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10218290)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 地域在住高齢者 / 食生活 / 栄養状態 / 身体機能 / 認知機能 / 高齢者 / 認知症 / 体組成 |
研究開始時の研究の概要 |
山口県山陽小野田市が実施する集団特定健診受診者のうち65歳以上の高齢者を対象として、体組成計を用いた測定評価項目、栄養状態や食習慣の実際などの栄養状況、活動能力指標を用いた身体機能を調査し、物忘れ相談プログラムによって数値化された認知機能との関連を調べる。認知機能は生活習慣や栄養状態などとの関連が指摘されており、特に栄養不良状態が認知症発症に強く関与しているという報告がある。今回は、認知機能に密接に関与する栄養状態や食生活習慣、体組成項目を明らかにすることにより、認知機能障害の早期発見や認知症発症予防における特定健診の新たな役割創出や保健指導・栄養指導の具体的なプログラム作成に寄与する。
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研究成果の概要 |
本研究では、山口県山陽小野田市の特定健診を受診した65歳から74歳の高齢者120人を対象とした。 男性は食品摂取量不足でエネルギーやタンパク質の摂取量が不足し、女性は食塩や菓子類等の過剰摂取でエネルギーが充足していた。男性の低栄養は握力低下と関連があり、女性は栄養状態が良好でも、栄養摂取状況の不適で身体機能の低下が認められた。高齢者の健康増進には、男女の食摂取や食習慣の傾向、身体機能にも留意した対策が必要であることを明らかにした。一方、栄養状態と認知機能に有意な関連はなかったが、図形認識に焦点をあてると、図形認識が満点(2点)でない人が52人(43.3%)であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、特定健診は主にメタボリックシンドロームまたはその予備軍の発見、及び保健指導による改善を目的としているが、その項目に認知機能、身体機能、栄養状態、体組成、社会環境などの測定項目を追加することにより、認知機能障害の早期発見、その関連要因の抽出につながり、適切なケアに結びつけることが可能となる。その結果、認知症発症の予防やケアの有効性の向上が期待できる。本研究により、山陽小野田市の高齢者の注意すべき具体的な食生活習慣、栄養状況、体組成項目が明らかとなり、保健指導・栄養指導の具体的なプログラム作成に寄与するとともに、特定健診における認知機能低下早期発見の可能性を示すことができた。
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