研究課題/領域番号 |
20K11075
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
大口 洋子 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (80816984)
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研究分担者 |
河原畑 尚美 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (50511622)
小野 幸子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (70204237)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 豪雪地域 / 後期高齢者 / ストレングス / 自助・互助 / 自助 / 互助 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,豪雪地域で暮らす後期高齢者が保有するストレングス(強み)を活かした自助・互助のあり方を検討し,それを啓発するための方法を検討する.①A豪雪地域に在住する高齢者が自分が保有するストレングスの自己点検と,それを活かした自助と互助のあり様の実態を調査する.②①の調査結果を基にA豪雪地域で高齢者支援に関与している看護職と検討して,高齢者が保有するストレングスを活かした自助・互助の在り方を明らかにする.さらに,③明らかにした自助・公助の在り方をA豪雪地帯に在住する高齢者を含む住民に啓発する.
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研究実績の概要 |
令和2年度、ストレングスと自助・互助に関する文献検討を実施した。 ストレングスの文献について研究目的に該当する文献143件を検討した結果、文献の対象は住民本人が6割、保健医療福祉従事者が2割であった。研究方法は事例研究が5割、調査研究が4割を占めていた。研究対象者の発達段階では成人期が6割で高齢期は1割、健康状態では精神疾患が7割を占めていた。文献の結果・考察からストレングスを活用した支援・実践により対象者のみならず、関わる者の意欲を高めて、さらに好ましい信頼関係が構築されていた効果が明らかになった。自助・互助の文献で高齢者対象にしたものは2005年から2020年4月で12件抽出された。高齢者本人の自助・互助を対象にした文献が6割、行政の支援者等3割を占めた。自助努力の必要性とともに地域特性を反映する互助が重要であることが明らかになった。 令和3年度は令和2年度の文献検討を活用し、豪雪地域に暮らす後期高齢者のストレングスを活かした自助・互助に関する意識・実態調査を実施した。9件の面接調査の結果からは長い冬を乗り切るための食文化、豪雪から暮らしを守る、豪雪の中で健康を守る、豪雪の中の楽しみ、豪雪の中で自分の力を保つ、豪雪の中での支え合い等が明らかになった。豪雪による除雪の苦労がある一方で、除雪を健康作りの運動にしていたり、豪雪による不便な生活体験から根気や我慢が身について、今を楽しんでいることも明らかになった。これらの調査の中から、後期高齢者のストレングスを発揮している自助と互助の場面を啓蒙活動の資料として動画撮影し、DVD-Rを作成した。 令和4年度はストレングスを活かした自助・互助の意識実態調査と撮影した動画を活用して、検討会を計画していたが、研究中断のために実施できなかった。
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