研究課題/領域番号 |
20K11078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
桝田 聖子 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 准教授 (10454729)
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研究分担者 |
真嶋 由貴恵 大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 教授 (70285360)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 認知症教育 / 小学生 / 人型ロボット / プログラミング / 認知症 / 共感性 / 共同学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、思いやり行動に必要な共感性を高めるために共同学習を行う人型ロボット教材を開発し、その効果を検討することである。本研究の独自性は、教育分野と福祉分野、地域、行政、大学の連携を進め、地域の特性やニーズに応じた講座に反映できる点である。創造性は、人と人型ロボットとの共同学習による相互作用を明らかにし、教育における人型ロボットの活用可能性を先進的に実証することである。そのために①小学生と共同学習を行う人型ロボット教材の開発、②教材効果を測定する評価指標の作成、③評価指標を用いた効果測定を行う。人と人型ロボットとの共同学習による影響が明らかにし、ロボットの教育支援モデルの基礎資料とする。
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研究実績の概要 |
【実施】①2020年度および2021年度に開催したICT教材(人型ロボットPepper・RoBoHoN、スライド教材、クリッカー)を活用した小学生への認知症サポーター養成講座6か月後アンケートの分析、②ICT教材の効果に関する要素検討を行った。①については、知識・技能・態度において講座前と講座直後、講座直後と講座6か月後で比較した。比較結果は、知識7項目すべてにおいて、講座6か月後も正答率は持続していた。中でも、2項目(昔ものわすれがある、慣れた人やものがあると家で暮らせる)は講座直後よりも6か月後の方が正答率が高かった。技能(認知症の人への声かけ方法、見守る方法)については、講座直後だけでなく講座6か月後にも正答率が維持されていた。自由記述については、講座直後には29.4%の児童で「認知症は誰でもなる病気」、「認知症の人への声のかけ方がわかった」との記述がみられた。講座6か月では、94.1%の児童から「もっと認知症のことを知りたい」、「認知症の人を助けたい、優しくしたい」、「認知症にはなりたくない」など共感的理解の深まりとともに認知症への怖さについて意見がきかれた。教材については、「またPepperと一緒に勉強したい」との要望があった。②については、教材の分かりやすさについては、スライド教材91.2%、ろBoHoN88.2%、Pepper66.5%であった。教材としてPepperの分かりやすさが低かった原因として、声の音量が大きすぎて聞き取りにくかったことが原因として考えられた。クリッカーについては、小学生が他者の意見を知って自分の意見を客観的にみることができる機会となっていた。 【結果の発信】まとめた結果については、第30回日本健康教育学会学術大会(2022年7月22日)、日本教育情報学会第38回年会(2022年8月20日)オンラインで発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型くコロナ感染症拡大防止対策のため、協力機関(地域包括支援センタースタッフ、民生・児童委員、保健師など)と教材評価を行うことが難しかった。
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今後の研究の推進方策 |
地域包括支援センタースタッフ、民生・児童委員、保健師、社会福祉協議会と開発した教材評価を行い、今後の課題を明確にする。
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