研究課題/領域番号 |
20K11079
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
小澤 若菜 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (90584334)
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研究分担者 |
時長 美希 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00163965)
森下 安子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (10326449)
久保田 聰美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (50827631)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 重症化予防 / 高齢心不全患者 / 心不全患者 / 高齢者 / 心疾患 / 後期高齢者医療制度 / 心不全 / 地域支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、市町村保健師による医療保険者と連携型の高齢者心不全重症化予防プログラムの開発をおこない、疾病管理と生活機能維持の双方にわたる在宅療養高齢者の一体的包括的な疾患管理を目指すことである。高齢者心不全患者の重症化の程度と、重症化に影響する要因を特定化し、この成果を参考に、症状レベル別・ソーシャルサポートレベル別の重症化予防の介入方法を明らかにする。そして、市町村保健師が医療保険者と連携し、一体的に運営可能な心不全重症化予防プログラムを開発することで、在宅療養生活において生きがいをもち、安心して暮らせる地域社会の構築を図る。
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研究実績の概要 |
今年度は、前年度に作成した症状レベル別、ソーシャルサポートレベル別の介入プログラム作成(案1)を用いて、地区担当保健師及び地域包括支援センターの保健師へ実践をふまえたアクションリサーチを行った。定期的に、自治体保健師とミーティングを行い、重症化予防に関する実情や、保健事業の調整を検討しながら、取り組みを修正し、プログラムを洗練化した。結果、高齢心不全患者が、「病いと向き合い、病いとともに生きること」を支援する必要性が明らかとなった。さらに、具体的な内容として、自分自身のこととして健康状態を把握する力、物事をポジティブに自分自身を大切にする力、病いからの学びを向上していく力を高めていくためのプログラムの構成を行い、家族・仲間・医療者との関係性の構築や、初期の段階からの継続的なサポートについてプログラムに導入し、洗練化を行った。 重症化とは、高齢心不全患者が自らの徴候を捉え、生きているという感覚のなかで、病いの経験をしていくことである。そのため、希望や好み(プリファレンス)を理解し、病いとともに生きていくことを、我が事として捉えていくことを支援する取り組みが地域づくりにおいては重要となる。 最終年度は、前年度に行う予定であった医療保険者へのヒアリングを実施し、介護予防と一体化した保健事業の連携の在り方、保健事業への活用方法を検討する予定である。さらに、高齢心不全患者を対象に、介入プログラムを実施し、効果を検証する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、医療保険者へのインタビューが新型コロナウイルスによる感染拡大の影響から困難な状況にあった。さらに、高齢者の集いの場が少なかったため、対象となる高齢心不全患者への調査が難しい状況にあった。
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今後の研究の推進方策 |
医療保険者へのインタビューに関して、これまで協力体制を継続してきていることから、感染対策が緩和され次第、速やかに研究に取り組む予定である。高齢心不全患者への介入については、診療所や病院の外来での調査を行うなど、研究依頼を行う施設を地域の中で拡大していく予定である。
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