研究課題/領域番号 |
20K11080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 令和健康科学大学 (2022-2023) 福岡国際医療福祉大学 (2021) 国際医療福祉大学 (2020) |
研究代表者 |
岩倉 真由美 令和健康科学大学, 看護学部, 講師 (70743748)
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研究分担者 |
梅本 直子 (高山) 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 准教授 (10390311)
岩木 三保 九州大学, 医学研究院, 講師 (10611345)
楠葉 洋子 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 教授 (90315193)
島村 美香 令和健康科学大学, 看護学部, 講師 (80782713)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 透析看護 / ヘルスリテラシー / ヘルスコミュニケーション / セルフマネジメント支援 / 自己調整学習 / セルフマネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
透析患者は、水分・食事・薬物・シャントなど多くの管理を生涯求められる。従来の自己管理へのかかわりは医療者主導によるコンプライアンス強化が主流であったが、自己管理の主体者は患者自身である。患者自身がどのように病気とつき合うかを意思決定し行動できるようにする患者主体のセルフマネジメント支援が必要である。本研究は、透析患者本人が意思決定しセルフマネジメントすることを支援するヘルスコミュニケーションモデルの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は高齢血液透析患者の主体的自己管理行動を支援するヘルスコミュニケーションモデルの開発を目指している。今年度は、前年度に実施した第1段階の内容をまとめ、日本リテラシー学会にて報告した。研究結果として、高齢HD患者のヘルスリテラシーは、『知識』『意欲』『能力』『信念』の4つのコアカテゴリーで構成された。『知識』は《信頼できる情報源》《無理せずコントロールする知識》を含む4カテゴリー、『意欲』は《健康に生きたい》《生きがいを守りたい》《人に認められたい》《まだ死にたくない》を含む7カテゴリー、『能力』は《コミュニケーション力》《経験により培った力》《経験を意味づける力》を含む7カテゴリー、『信念』は《感謝して生きる》を含む4カテゴリー明らかとなった。結果より、高齢血液透析患者を支援する看護師は、体調観察と共に長年のライフスタイル、個人史にも関心を寄せ自己管理の動機付けを図ることや、日々の関わりで承認欲求を満たせるよう支援する必要性が伺えた。また、療養生活の経験から学びを得て、その都度苦難を乗り越えて成長している様相は、老年期の発達課題である「英知」として特徴づけられるとの示唆を得た。 現在、第2段階の高齢血液透析患者のヘルスリテラシー尺度を検討しており、今後質問紙調査及び分析を実施する予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
第1段階の質的記述的研究を終了し、予定通り学会にて報告した。しかし、現在第2段階の高齢血液透析患者のヘルスリテラシー尺度作成において頓挫している状況である。
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今後の研究の推進方策 |
量的研究を専門とする研究者を共同研究者に迎え対処している。
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