研究課題/領域番号 |
20K11082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
池内 眞弓 東海大学, 健康学部, 准教授 (70710672)
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研究分担者 |
田中 美加 北里大学, 看護学部, 教授 (70412765)
森 祥子 東海大学, 医学部, 准教授 (10548689)
岡本 武志 東海大学, 健康学部, 准教授 (80638320)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 高齢者 / 社会活動 / 認知機能 / QOL / 身体機能 |
研究開始時の研究の概要 |
介護付き有料老人ホーム等に入居をしている高齢者に「仕事」を担ってもらう事で、精神・身体面での機能低下を防ぎ、収入を得る事でより豊かな生活を送れる環境・仕組を構築する。具体的には、要支援・要介護高齢者であっても施設内で無理なく担える「仕事」を選定し、実施をする為の体制の構築と参加高齢者のマインドアップを目指す。また「仕事」に取り組む事で得られる精神的・身体的効果を検証し、認知症やフレイルの予防に繋げていく事が目的である。具体的には以下の2点について実施する。 1.高齢者の活躍の場の創出、対価を得ることが出来る仕組みを構築する。 2.仕事に取り組む事で得られる精神的・身体的効果を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、介護付き有料老人ホーム等に入居をしている高齢者に「仕事」を担ってもらう事で、精神・身体面での機能低下を防ぎ、収入を得る事でより豊かな生活を送れる環境・仕組をつくり、仕事に取り組む事で得られる身体的・精神的効果を評価する目的で本研究を実施した。対象者をA群:コントロール群(通常の日常生活のみで特段の仕事をしない群)とB群:仕事群(通常の日常生活に加えて仕事を実施する群)の2群に群別し、6か月の介入前後での活動量、握力、認知機能、心理状態の評価を行った。仕事に取り組んだ高齢者と取り組まなかった高齢者を比較すると、仕事を行ったグループは、活動量が多く、認知力スコアの維持向上が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢社会の我が国において、安心で活力ある豊かな超高齢社会を築いていくには、高齢者の社会参加は極めて重要な意味を持つ。高齢者が社会に参加し活躍し続けることは、高齢者本人の健康や生きがいにも寄与し、介護予防につながることが大いに期待される。 仕事に取り組んだ高齢者と取り組まなかった高齢者を比較すると、仕事を行ったグループは、活動量が多く、認知力スコアの維持・向上が認められた。高齢者介護施設入居者は、主体的な活動をあきらめる事が多いが、少しでも社会活動に参加することで、心身の機能の低下を防ぐことができ、生きがいを感じながら生活できるのではないかと考える。
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