研究課題/領域番号 |
20K11095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 佐久大学 (2022-2023) 新潟大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
小林 恵子 佐久大学, 看護学部, 教授 (50300091)
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研究分担者 |
成田 太一 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70570521)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 保健師 / 子ども虐待 / ポジティブ・デビアンス / 子育て世代包括支援センター / 解決型アプローチ / ポジティブデビアンス / SFA / Positive Deviance / ポジティブデビエンス / 支援プログラム / 評価 / 公衆衛生看護 / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では子ども虐待のハイリスク家庭を支援する保健師を対象に,家族の強みや「厳しい環境の中でも例外的にうまくいっていること」(Positive Deviance)に焦点を当て,それを有効に活用するSolution Focused Approach(SFA)を導入した支援プログラムを開発し,支援プログムを用いた研修会を開催し,①SFA導入による支援プログラムによる保健師の支援の変化,②支援を行っている家族の変化,③支援上の困難感・自己効力感の変化を評価する。
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研究実績の概要 |
本研究では保健師を対象に家族の強みや「厳しい環境の中でも例外的にうまくいっていること」(以下,Positive Deviance)に焦点を当て,それを有効に活用するSolution Focused Approach(以下,SFA)を導入した保健師の支援プログラムを開発し,研修を行い,支援の評価をすることを目的としている. 2023年度は子育て世代包括支援センターの保健師282名に質問紙調査をした結果を2つの学術集会において発表した.第82回日本公衆衛生学会総会(つくば)においては,「子ども虐待予防における保健師のIPW(多職種連携)コンピテンシーの測定」の調査結果を発表し,保健師経験10年未満の者が他に比べて低い傾向がみられたことから,多職種連携において経験豊富なベテラン保健師からのサポートや支援経験が少ない保健師への多職種連携の事例を用いた研修が必要と考えられることを報告した.第43回日本看護科学学会学術集会(下関)においては,「市町村保健師の子ども虐待発生予防に向けた看護実践の自己評価尺度の検討」の調査結果を発表した.内容は,産科病棟看護師版として開発された尺度を市町村保健師向けに一部改変し調査を実施した結果,構成因子は一部,原版と変更があるものの,4因子,30項目の妥当性,信頼性を有すると考えられた.本尺度は市町村における子ども虐待予防の実践を行う保健師の実践力の自己評価や研修やサポート体制の検討に活用できると考えられるとした. また,子ども虐待事例の支援を行っている全国の市町村,または児童相談所の保健師にインタビューを計画し,Positive Devianceの集積を始めた.現在,3事例のインタビューを完了している. 2024年度は事例の集積を継続し,分析を行い研究成果の発進に向けた準備を行うこととする.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍での対面での研究活動が制限されたことにより、インタビューデータの収集が遅れており、それによりセミナーや実践評価が企画できていない。
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今後の研究の推進方策 |
これまで収集した質問紙調査の結果の解析を進めていくとともに、インタビューデータの追加と分析を進め、成果を公表していく予定である。それらのデータをもとにポジティブ・デビアンスを活用した子ども虐待の効果的な支援方法の検討を行い、セミナー等で提案し、実践への適用を検討することとする。
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