研究課題/領域番号 |
20K11100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
藤野 成美 佐賀大学, 医学部, 教授 (70289601)
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研究分担者 |
重松 由佳子 (有馬由佳子) 久留米大学, 医学部, 教授 (90320390)
古野 貴臣 佐賀大学, 医学部, 助教 (90775363)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 特定保健指導 / 女性多量飲酒者 / 節酒支援 / 働く女性 / 飲酒量 / 多量飲酒 / 節酒 / ガイドライン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、① 女性多量飲酒者に対する健康・社会・経済がもたらす危害・悪影響(harm)についての国内外の文献検討、② 特定保健指導を利用した女性多量飲酒者の実態の明確化(質的研究)、③ 女性多量飲酒者に対する特定保健指導の実態と課題分析(質的研究)、④ Harm Reduction(ハームリダクション)を踏まえた節酒支援ガイドライン開発に向けて女性多量飲酒者に対する質問紙調査(量的研究)、⑤ 女性多量飲酒者に対する節酒支援ガイドラインの有用性検証である。
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研究実績の概要 |
本年度の研究成果は以下の3点である。 1)特定保健指導を利用した経験のある女性多量飲酒者6名に対して、飲酒理由に関する質的記述的研究を行った。倫理的配慮に十分留意した。その結果、「職務ストレス解消」「日常生活における心の癒し」「飲酒による健康問題がないことが後押し」「アルコール依存症に関する知識不足による正常性バイアス」の4つのカテゴリが明らかとなった。 2)女性多量飲酒者に対して健康・社会・経済がもたらす危害・悪影響(harm)についての実態調査を行った。そこで、疾病を抱えながら労働することで、判断力や集中力の低下、ヒューマンエラー等の生産性低下をきたすプレゼンティズムの概念に着目した。医療介護福祉職や教育職といった対人援助職はプレゼンティズムが起こりやすい職種であることが報告されている(Aronsson,2000)ことから、看護職のプレゼンティズムと飲酒の関連性について実態調査を行ったが関連は認められなかった。3)COVID-19禍におけるアルコール依存症問題に対応するための国際交流セミナー(Webinar)を開催した。①英国における依存症問題への取り組み ②COVID-19が依存症へ及ぼす影響 ③ARP(アルコール依存症リハビリテーションプログラム)について ④依存症におけるハームリダクション ⑤依存症診療の実際についてプログラムを構成・企画し、特定保健指導を利用する女性労働者に向けた啓発活動を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍により、当初予定していた九州地方以外の保健師職に対するインタビュー調査が滞っていることから、研究進捗状況はやや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は調査範囲を拡大し、節酒支援ガイドライン開発に繋げる予定である。
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