研究課題/領域番号 |
20K11102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 青森県立保健大学 (2022) 宮城大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
出貝 裕子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (40315552)
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研究分担者 |
大塚 眞理子 長野県看護大学, 看護学科, 学長 (90168998)
成澤 健 宮城大学, 看護学群, 助教 (90584491)
徳永 しほ 宮城大学, 看護学群, 助教 (90805491)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 院内デイケア / 認知症ケア / 課題 / 実態調査 / 急性期病院 / 認知症高齢者 / 高齢患者 / 認知症患者 / デイケア / コンフォートケア |
研究開始時の研究の概要 |
院内デイケアの系統的なケア提供システムは構築の途上にある。そこで,認知症患者のコンフォート実現に向けたケアと院内デイケアを融合した系統的な院内デイケア提供システムを構築し,長期的な効果を含めた有用性を検証する必要がある。本研究では,システマティックレビューと実態調査により,院内デイケア提供システムを仮構築し,エキスパートからの意見聴取とアクションリサーチにより,その有用性を検証する。
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研究実績の概要 |
院内デイケアの実態把握を目的にWeb調査を実施した。便宜的標本抽出により、医療機関に勤務する認知症看護認定看護師と老人看護専門看護師1101名を抽出した。1101名の内、272名から回答が得られた(回収率24.7%)。院内デイケアを実施していると回答したのは38名(14.0%)、Covid-19感染拡大により中断していると回答したのが51名(18.8%)、それ以外の理由で中止したのが12名(4.4%)、これら以外の171名(62.9%)は過去・現在とも実施していないとする回答であった。 調査時点で実施中のデータとCovid-19感染拡大により中断しているデータから(n=89)、院内デイケアの実施方法と課題を抽出した。院内デイケアの目的としては、生活リズム調整、離床促進・生活の活性化、BPSDやせん妄の予防・改善などが多かった。患者の院内デイケア参加に至るまでの過程の中で、認知症看護認定看護師や認知症ケアチームによる患者アセスメントを経て、患者個々に参加の有用性とプログラムを検討することが概ね共通していた。1回あたりの開催時間は15分~255分(中央値60分)、スタッフ数は1~10名(中央値2.5)であり、多様な実施形態であった。また、院内デイケアを実施する上での課題として、管理部門の理解や看護師間での温度差等の組織の理解と協力が必要であること、スタッフ・場所・資金の確保が必要であること、認知症ケアの質向上のための人材育成が必要であることがあげられた。 次に、院内デイケアにおける実践知を探ることを目的に、優良事例として情報が寄せられた施設の院内デイケア担当看護師に面接調査を実施中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、認知症患者を対象とした院内デイケアについて,対象者のコンフォートの実現を中心としたケア提供システムを明確化した上で,アクションリサーチにより臨床看護師と研究者が協働して院内デイケアを実践し,短期的効果と共に病棟の日常ケアにおける波及成果を実証することを目指している。Web調査と現在実施している面接調査により、院内デイケア提供システムが明確化できる見込みであり、実証研究の準備が整うことになる。今年度中には実証研究に着手できることが見込まれるため、概ね予定通りの進捗であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
実証研究のフィールド確保が必要となる。Covid-19の扱いが変更されても医療機関においては感染予防対策が急激に緩和されるとは考えいにくいため、その動向に留意しながら実証研究の協力を得る努力をしていく。
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