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急性期病院における認知症看護実践に関する組織風土尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K11105
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関山梨県立大学

研究代表者

小山 尚美  山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (80405117)

研究分担者 渡邊 裕子  山梨県立大学, 看護学部, 教授 (40279906)
流石 ゆり子  山梨県立大学, 看護学部, 名誉教授 (70279892)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード認知症 / 看護実践 / 急性期病院 / 組織風土 / 尺度 / 認知症看護実践 / 看護学
研究開始時の研究の概要

急性期病院に入院する認知症高齢者数の増加に伴い、認知症ケア加算等の制度が開始されているが、治療の場での認知症看護は依然として課題が山積している。我々は、急性期病院の看護師を対象に、座学の認知症対応力向上研修会や生活の場で認知症看護を体験する研修を実施してきた。これらの取り組みと分析から、研修での学びの活用は病院組織のあり方に左右されることが明らかになった。したがって、本研究では①急性期病院の認知症看護実践に関する組織風土が醸成される要素の明確化と②認知症看護実践に関する組織風土尺度の開発を行う。

研究実績の概要

前年度に作成した40項目からなるOcS-DNA予備尺度の信頼性・妥当性を検証する為、令和5年5月~8月に、看護職2,079名に対し郵送もしくはWEBによる無記名自記式質問調査を依頼した。
863名から返送が得られ、欠損値や同一選択肢による連続回答のあるもの以外を有効回答とし、793名を分析対象とした。 天井効果およびフロア効果はみらず、I-T相関とI-R相関で相関係数0.3未満の1項目を削除した。また、項目間相関が0.7以上の項目(15組26項目)の類似性から内容を比較検討し17項目を削除した。これら18項目を削除した22項目で、探索的因子分析(最尤法、プロマックス回転)を実施した。因子負荷量0.40未満の項目はなく,複数に高い負荷量を持つ2項目を除外し、因子の解釈や尺度の利便性を考慮しながら単純構造となるよう因子分析を繰り返した最終的に8項目を除外した4因子14項目をOcQ-DNAとした。因子数および各因子の解釈は第2段階調査とほぼ同様の結果であり、第1因子は【患者の安寧重視のケア習慣】、第2因子は【認知症へのスティグマ】、第3因子は【他業務優先の圧力】、第4因子は【認知症看護のチーム志向性】と命名した。各因子間の相関はr=0.099~0.689で,クロンバックのα係数は尺度全体が0.861,各因子は0.857~0.880であった。OcS-DNAの確証的因子分析では、適合度は、GFIが0.956、AGIFが0.934、CFIが0.972、RAMSEAが0.055であった。また、既存尺度との有意な相関が確認でき、独自質問項目である「自部署の認知症看護に対する満足度」「自部署の認知症看護の質に対する認識」とも中程度の正の相関がみられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度に、尺度に関わる用語の定義・構成概念の整理のための文献収集・文献検討に時間を要したため、予備尺度の信頼瀬・妥当性の検証が令和5年度となった。

今後の研究の推進方策

本年度中の国内誌への投稿および掲載を目指す。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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