研究課題/領域番号 |
20K11115
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 福岡国際医療福祉大学 (2023) 東都大学 (2021-2022) 一宮研伸大学 (2020) |
研究代表者 |
千々岩 友子 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 教授 (40637104)
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研究分担者 |
石村 佳代子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (40295564)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 自殺念慮 / 身体疾患 / 訪問看護 / 在宅医療 / home visiting nurse / suicide prevention / suicidal ideation / 在宅療養者 / visiting nurse / 自殺ケア / 自殺予防 |
研究開始時の研究の概要 |
自殺の要因は複合的なものであるという前提はあるが、我が国における自殺の死因のトップは「健康問題」であり、その「健康問題」とは「身体の病気」がうつ病に次いで最も多い。近年、入院期間の短縮や在宅サービス利用者の増加により、身体疾患をもつ自殺念慮を有する人は、入院患者のみならず在宅療養者にも存在すると考えられ、在宅医療においても自殺対策は、看過できない重要な課題である。よって本研究は、身体疾患をもち自殺念慮を有する在宅療養者に対してケアを行う訪問看護師や当事者を取り巻く医療スタッフのインタビュー調査をもとに看護実践の現況や課題を解明し、訪問看護実践モデルを開発する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、身体疾患をもち自殺念慮を有する在宅療養者に対する訪問看護師の看護実践の現状や課題を解明し自殺予防のための訪問看護実践モデルを開発することである。訪問看護師への量的・質的調査を行い、訪問看護師の看護実践は自殺ケアの経験や困難感に有意に関連しており、訪問看護師は療養者との関係性を維持していくことに重点をおきながら『死にたい』気持ちの核心には触れないように関係をつないでいく経験をしていたことが明確になった。訪問看護師は自殺念慮者の自殺のリスクアセスメントや自殺念慮者とのコミュニケーションについての課題があることが示され、今後、モデル化は多職種連携の実態を調査した結果を基に作成する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、入院期間の短縮や訪問看護サービス利用者の増加に伴い、身体疾患をもつ自殺念慮のある患者は在宅医療に存在していると考えられ、訪問看護師の実態調査では訪問看護師は高い割合で自殺念慮をもつ療養者へのケアに携わっていることが明らかになっている。したがって本研究結果は在宅医療での自殺対策のための訪問看護実践に貢献する。
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