研究課題/領域番号 |
20K11120
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 西南女学院大学 (2023) 広島大学 (2021-2022) 吉備国際大学 (2020) |
研究代表者 |
増本 由紀子 西南女学院大学, 保健福祉学部, 講師 (50824992)
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研究分担者 |
梯 正之 広島大学, 医系科学研究科(保), 名誉教授 (80177344)
恒松 美輪子 広島大学, 医系科学研究科(保), 講師 (80704874)
松山 亮太 酪農学園大学, 獣医学群, 講師 (00780008)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | インフルエンザ / 学校 / 学級閉鎖 / 数理モデル / 養護教諭 |
研究開始時の研究の概要 |
学校でのインフルエンザの流行抑止には、学校での対策の有効性を明確に示し、学校の流行状況や特性を反映した根拠ある保健管理が重要である。本研究は、学校のインフルエンザ感染者を最少にするために流行予測ができるよう、欠席データに学校の現状を考慮した上で、インフルエンザのまん延抑止の有効性を判断するための枠組みを持った数理モデルを構築し、学校での効果と効率性を分析・評価する。さらに流行予測に基づく養護教諭の保健管理システムの提案をする。
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研究成果の概要 |
季節性インフルエンザの学級閉鎖の効果について定量的に評価することを目的とし、高校での欠席者と地域の流行データに基づく数理モデルを用いて分析した。また、小学校において調査を実施した。分析の結果、高校では季節性インフルエンザに対して学級閉鎖が有効であることが認められた。さらに、ウイルスの蔓延を抑制する効果を維持しながら、生徒の教育活動への影響を最小限に抑えるために閉鎖のタイミングと期間を検討した。また、小学校のアンケート調査からは、学級閉鎖に関する経験的知見を得ることができた。以上から、科学的根拠に基づいた学級閉鎖の実施基準と、学校における流行予測に基づく保健管理の可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、学校における季節性インフルエンザの流行状況と学級閉鎖の実際、学校の判断規準と考え方の分布を調査し、数理モデルから計算される学級閉鎖の効果と評価について検討することは、学校での感染症対策のひとつである学級閉鎖の状況をきちんと反映した形での、根拠のある学級閉鎖の意思決定に貢献できる。 さらに、各学校の季節性インフルエンザの流行抑止と教育活動に応じた効果的な学級閉鎖が明らかになれば、学校での流行抑止により地域にとっても感染者数を最小にすることにつながるとともに、児童生徒への学級閉鎖等による負担の最小に貢献することが期待できる。
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