研究課題/領域番号 |
20K11129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
藤田 峰子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (70438167)
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研究分担者 |
山田 拓実 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (30315759)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 尿失禁 / 電気刺激療法 / 干渉低周波療法 / 骨盤底筋トレーニング / 脳機能イメージング / 骨盤底筋 / 機能的近赤外線分光法 / 機能的近赤外分光分析法 / 骨盤底筋トレ ーニング / フィードバック |
研究開始時の研究の概要 |
高齢女性の尿失禁は,人生100年時代を見据えた我が国において,大きな社会問題となりえる.尿失禁に対する骨盤底筋トレーニングのエビデンスは確立されているが,高齢者や重症患者は,トレーニングや手術の適応外や服薬による副作用のために治療が困難な場合が多い.申請者は,この問題を解決するためには,干渉低周波療法による感覚フィードバックを用いた骨盤底筋トレーニングが有効であると考えている. 本研究は,干渉波のフィードバックによる筋の収縮促通効果を脳科学的,運動学的視点から検証し,トレーニングとの併用効果を検証する.この計画を基に,有効なトレーニングを開発する基礎的エビデンスを確立することを研究の総括とする.
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研究実績の概要 |
日本における高齢女性の尿失禁罹患率は30~54%であり、人生100年時代を見据えた我が国において、この罹患は大きな社会問題と捉えられる。保存療法として骨盤底筋トレーニングが適応となる。しかし、このトレーニングは難易度が高く、患者自身で獲得するのは難しい。また効果を実感するまでに2ヶ月以上を要すると報告されている。この問題を解決するために、現在保険診療で認められている干渉低周波療法(干渉波)を骨盤底筋トレーニングに併用して実施することで、干渉波による感覚フィードバック効果が得られ、トレーニング方法の獲得や効果の早期化を促せるのではないかと考えている。 本研究課題は、高齢女性尿失禁者の骨盤底筋収縮を促通する干渉波を用いたトレーニングプログラムの開発を目的とし、干渉波の感覚的フィードバックによる骨盤底筋群の収縮促通効果を脳科学と運動学的視点から検証する。これらの検証を即時的、長期的に実施する計画を目標としている。 しかし、コロナの影響で、対象者を集めての測定が困難となり、令和5年度は、近赤外線分光法を用いた脳機能イメージング測定が困難であった。 そのため、地域在住高齢者の身体機能と尿失禁におけるアンケート調査の縦断的な報告を進めてきた。2018年より所属施設の近隣に在住高齢者に対し排尿回数、尿失禁回数に関する縦断的調査を行い、その結果を集計してきた。2018年から2022年の4年間において、回収が可能であった28名(男性15名、女性13名)の排尿回数は、10.5±1.6から10.3±1.7と変化がなかったが、ICIQ-SFの点数が1.3±2.4から2.5±3、尿失禁頻度0.5±1.0から0.8±1.1となり、加齢とともに症状が出現していることが明らかとなっている。また、尿失禁症状がない対象者においてもQOLが低下していることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和5年度は、機能的近赤外線分光法(以下fNIRS)を用いた測定が困難であったため、地域在住高齢者の身体機能と尿失禁におけるアンケート調査の縦断的な報告を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、機能的近赤外線分光法(fNIRS)の測定が可能となったため、健常成人女性と高齢者に対する測定を進めていく。
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