研究課題/領域番号 |
20K11131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
山本 明弘 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (20320054)
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研究分担者 |
廣西 昌也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80316116)
早川 博子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (30722897)
川村 晃右 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (20708961)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 瞑想 / 介護 / 家族 / 認知症 / 精神 / 介護家族 / 認知症高齢者 / 瞑想法 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、国や宗教の枠を超えて、心身の健康の維持、増進のために瞑想が行われている。本研究で用いる瞑想法は、高野山真言宗飛騨千光寺住職である大下大圓により体系化されたものであり、本来は密教修行法のひとつである瞑想を、宗教性を抑え、誰もが日常生活に取り入れられるよう簡略化したものである。本研究の対象者は認知症高齢者を自宅で介護する家族である。対象となる家族の多くは高齢者であり、身体的、精神的、経済的負担による心身の不調を抱えているが、介護に追われる日々の中で、自らの健康に気を配る余裕はないのが実情である。本研究では、これら家族が日常生活の中で無理なく心身ケアを行う方法として、瞑想の効果を検証する。
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研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症の影響を受け遅延していた和歌山県立科大学附属病院紀北分院主催の瞑想会が、感染防止に最大限の注意を払いながら、昨年、2セッション実施された。本研究は、その参加者を対象とする観察研究であるため、調査もそれに伴い遅延しており、昨年、調査を実施する運びとなった。本瞑想会は、認知症当事者とその介護家族を対象としているため、参加者は主に高齢者である。したがって、感染防止の観点から、1セッションの人数が認知症当事者と介護家族を合わせて10人程度と設定されたため、申請時に想定していた対象人数を下回り、2セッション合計11人の介護家族が参加し、そのうち1人は初日以降不参加となったため、すべて調査ができたのは10人となった。介護家族の年齢については、40歳代1人、50歳代2人、60歳代1人、70歳代5人、80歳代1人であった。本年度の瞑想会開催は未定であるため、調査は昨年度で完了としたうえで、調査終了からこれまでの間、そこで得たデータを統計的に分析したところ、瞑想会に参加することにより対象者の精神的健康、ストレス反応、介護負担感に好ましい変化がみられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、和歌山県立科大学附属病院紀北分院主催の瞑想会の開催が昨年度6月からとなった。本研究は、その参加者を対象とする観察研究であるため、調査もそれに伴い遅延しており、昨年6月より調査を開始する運びとなった。そのため当初計画では、2年間で調査を完了し、昨年度中の学会発表を予定していたが、1年間の延長を申請した。昨年12月に調査を完了した後、データ分析を行い、対象者に瞑想会による精神的効果がみられたため、本年度の学会発表での報告を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
今回の研究は本年度で完了となるが、和歌山県立医科大学附属病院紀北分院では、今後も瞑想会の継続を検討しているとのことである。したがって今回の研究で得た知見をもとに、調査項目の追加、変更等検討を行い、瞑想会の開催に合わせて調査を実施する予定である。
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