研究課題/領域番号 |
20K11133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
篠原 彩 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (10816929)
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研究分担者 |
川崎 涼子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (30437826)
桑野 紀子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (30550925)
大西 眞由美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (60315687)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 外国人労働者 / 女性 / 技能実習生 / リプロダクティブヘルス / 監理団体組合 / 実習指導者 / 女性技能実習生 / 文化変容ストレス / ウェルビーイング / 多文化共生 / 月経不順 / ベトナム / 外国人女性技能実習生 |
研究開始時の研究の概要 |
女性外国人技能実習生の健康課題に対し支援可能な体制を検討するため、女性技能実習生および監理団体担当者の双方に調査を行う。まず、女性特有な身体の不調に対し、実習生自身の対処行動に影響を与える要因を明らかにしたのち、監理団体担当者が行っている健康・生活環境への配慮の内容および女性技能実習生の女性特有な身体の不調への気づきについてインタビュー調査で明らかにする。その後、インタビュー調査で明らかになった内容と監理団体担当者のヘルスリテラシー・多文化リテラシーとの関連性を明らかにする。3つの調査の結果を統合し、女性外国人技能実習生の健康課題に支援可能な体制の構築を検討する。
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研究成果の概要 |
女性技能実習生を含む女性外国人労働者のリプロダクティブヘルスニーズに関する支援の充実を図るため、健康支援に関する担当者等のコンピテンス評価尺度を作成することとした。まず女性技能実習生の月経状況や相談行動を調査したのち、担当者等へのインタビュー調査から女性技能実習生の健康や生活に関する視点を明らかにした。インタビュー結果や先行研究から抽出した52項目を5年以上の経験を持つ担当者等8名に、内容妥当性(content validity)を評価してもらい、各項目の内容妥当性指数を算出し、十分な評価を得た46項目を女性外国人労働者への健康支援に関する担当者等のコンピテンス評価尺度原案とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後さらに増加が見込まれ、また新しい制度への移行に伴い中・長期にわたり在日する技能実習生を含む女性外国人労働者のリプロダクティブヘルスニーズへの支援を構築することは喫緊の課題である。彼女たちの身近な存在であり、生活や健康支援を担う担当者らがコンピテンスを持って彼女達のニーズに対応し、必要時に保健医療の専門職につなげられることが望まれる。そのため、これまで担当者らの経験や努力にのみ頼っていた健康支援に対して、評価項目を設けることは、支援の充実につながるだけでなく、人権保護の面からも意義があると考える。
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