研究課題/領域番号 |
20K11135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 湘南鎌倉医療大学 (2021-2022) 北里大学 (2020) |
研究代表者 |
小山 幸代 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 教授 (70153690)
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研究分担者 |
千葉 京子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (40248969)
綿貫 恵美子 北里大学, 看護学部, 准教授 (80327452)
シェザード・樽塚 まち子 北里大学, 看護学部, 講師 (10406902)
岡本 聡美 北里大学, 看護学部, 助教 (80880335)
佐藤 忍 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 准教授 (70649029)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 認知症の人 / 生活行動 / 引き出す / コミュニュケーションスキル / 教育プログラム / 当事者 / コミュニケーションスキル / ヒアリング調査 / コミュニケーション / 効果検証 / 認知症のある人 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症のある人が豊かに保持している生活行動を発揮して生活できるためには、その行動を発揮してもらう手助けとなる周囲の人々のコミュニケーションが不可欠である。本研究は、研究者らがこれまでに作成してきた「認知症高齢者の生活行動を引き出すコミュニケーションスキル教育プログラム」に認知症のある当事者の視点を導入して、「認知症のある人の生活行動を引き出すコミュニケーション教育プログラム」共通版・応用版を作成する。次に作成した「教育プログラム」を実施し、その有効性を検討することである。
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研究実績の概要 |
本研究の教育プログラムの教材は、研究者らの研究成果である『認知症の人の生活行動を引き出すコミュニケーションスキル』である。本コミュニケーションスキルについて、昨年に引き続き、認知症の人当事者からの意見を確認した。昨年度は、Covid-19感染拡大時の5月に実施となり、急遽、事業所であるNPO法人のスタッフに協力を得て書面での調査となった。本年度は感染状況が落ち着いている時期に、昨年と同様の書面を用いて対面にて3名の認知症の人に聞き取りを行った。書面とは、研究成果の説明をわかりやす文書で記載し、コミュニケーションスキルについては、場面を設定しイラスト入りで提示した。スタッフの『・・してください』『・・しましょう』という依頼や誘う言葉かけが、日常会話の常識(依頼・誘いには、拒否は避けられ承諾が優先する)を身につけてる認知症の人の生活行動を引き出す働きのスキルである、など4つのスキルを提示した。それぞれに、4段階の選択肢を設け回答を求めた。 聞き取り対象者は、レビー小体型認知症のある80歳代後半男性、アルツハイマー型認知症のある80歳代後半女性、アルツハイマー型認知症のある60歳代後半男性であった。4つの設問に対し、全員が<おおよそ納得できる>であり、内1名より『内容は適切と考える』とのコメントがあった。昨年度7名の聞き取り結果に加え、認知症のある当事者に概ね納得して頂けるスキルであることが確認できた。 また、本研究の教育プログラムの有効性を調べる介入研究の協力施設を検討し、関東圏内総合病院に依頼し内諾が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本教育プログラムに用いる『生活行動を引き出すコミュニケーションスキル』については、昨年度に引き続き、認知症の当事者にヒアリングができ、当事者も納得できるスキルであることが確認できた。しかし、Covid-19感染予防対策のため、介入研究が困難な状況が続き、介入研究はできなかったが、2023年度実施に向け協力施設への依頼と内諾が得られた状況である。
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今後の研究の推進方策 |
本教育プログラムの有効性を調べる研究の協力施設における介入研究を実施するため、研究倫理審査の承認を得て、協力施設への正式な研究協力依頼、事前調整をして12月までには介入研究を実施する。
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