研究課題/領域番号 |
20K11137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
菱田 一恵 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (00326117)
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研究分担者 |
野崎 真奈美 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (70276658)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 中堅訪問看護師 / 家族支援 / 教育プログラム / 訪問看護ステーション / 訪問看護師育成 |
研究開始時の研究の概要 |
現在わが国では訪問看護師の段階別教育が求められているが、中堅訪問看護師の育成に焦点をあてた教育の機会は少ない。先行研究で中堅訪問看護師への成長には、家族支援での成功体験がかかわっていることが示唆された(菱田2019)。本研究では家族支援に着目して、一人前訪問看護師を中堅訪問看護師に育成するための家族支援能力向上プログラムを開発し、その有効性を検討する。本研究で開発するプログラムは、ポートフォリオ学習の形態をとり、各々の現場でOn the JobTraining(OJT)として展開される。また、管理者マニュアルを作成し、実践後にリフレクションを設定するため、本人の成長と組織の醸成が期待できる。
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研究実績の概要 |
本研究は、一人前訪問看護師から中堅訪問看護師への育成に焦点をあて、中堅訪問看護師育成のための家族支援能力向上プログラムを開発することを目指している。 2023年度は、家族看護の現状から中堅訪問看護師育成のための家族支援能力向上プログラム到達度評価基準の見直しをはかった。プログラムの大項目は、「家族看護にかかわる実践的知識・事例展開」とし、①家族看護基礎的知識の再確認、②家族看護にかかわる理論、③家族看護モデル、④家族看護介入 の4つの中項目からなるルーブリック評価に基づいた到達度評価基準を作成した。各中項目に対応するコンピテンシーは、①家族に対する自らの実践のあり方を倫理的な視点から振り返ることができる、②家族にかかわる理論を活用し、家族の個別的な問題への対処方法を創出できる、③選定した家族モデルを活用し、家族の複雑な問題を抽出し、支援を計画できる、④理論やモデルに基づいて、医師決定支援、社会資源の活用等の家族看護介入方法を計画できる、とし、各コンピテンシーの達成レベルを3段階に分けて示した。さらにルーブリック評価にそって各コンピテンシーに段階的に到達できるよう、1つのコンピテンシーに対し2~3の学習コンテンツを作成している。学習コンテンツは、訪問看護師ができるだけ業務の合間に視聴できることを意図して、1コンテンツ10分程度で理解できるコンテンツを目指した。今後は、訪問看護を実践している一人前訪問看護師に学習コンテンツを実施してもらい、中堅訪問看護師育成のための家族支援能力向上プログラムの精錬と評価を実施していく計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
プログラム到達度評価基準の見直しと、コンテンツ作成に予定よりも時間を要しため、訪問看護を実践している一人前訪問看護師へのプログラムの実施はこれからである。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、中堅訪問看護師育成のための家族支援能力向上プログラムを実際に現場の一人前訪問看護師を対象に実施する。実施後は、プログラムの到達度評価基準、学習プログラム内容・量、現在の訪問看護師の現状に合った実施方法を含め、プログラムを評価し精錬していく。
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