研究課題/領域番号 |
20K11149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
林 真二 安田女子大学, 教育学部, 准教授 (50635373)
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研究分担者 |
百田 武司 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (30432305)
佐藤 果苗 安田女子大学, 看護学部, 講師 (90880261)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オーラルフレイル / 地域高齢者 / 高齢者サロン / 口腔機能 / 予防 / 口腔機能低下 / 支援方法 / 地域づくり / プログラム / 介護予防 / 健康づくり / オーラルヘルスメイト / 口腔機能向上 |
研究開始時の研究の概要 |
介護予防事業では口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含む身体の衰え(オーラルフレイル)が重要視されるようになり,「老化は口から」という国民運動として,口腔機能低下予防へのパラダイムシフトが進められるようになった.そこで,本研究では,介護予防の地域包括ケアシステムの根幹である自助力や互助力に働きかけ,地域高齢者の口腔機能向上の知識・意識の普及啓発や口腔ケアの実践活動をサポートする.そして自主活動の定着,地域組織への参加支援を通して,地域全体の予防意識の醸成を図る.また,その活動を推進し地域住民と専門職の橋渡し役となる地域住民を「オーラルヘルスメイト」と定義し,その人的資源を開発することである.
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研究実績の概要 |
当初予定していた自治体への調査実施に向けて関係部署との調整を行った。新型コロナウイルス感染症が減少したとはいえ,予防的に行う口腔機能向上事業は少なくなったため,口腔機能に関する実態調査および口腔保健に関する啓発を地域高齢者を対象に実施することとなった。対象者は,1市8圏域で活動している高齢者サロンの参加者とした。縦断的観察研究により,オーラルフレイルの実態を口腔機能検査(オーラルディアドコキネシス,反復唾液嚥下テスト等)および質問紙調査(オーラルフレイル,身体的フレイル,社会的フレイル等)を通じて評価し,口腔機能向上の必要性と個々の取り組み評価を行う予定である。調査において,高齢者サロンを管轄する市社会福祉協議会の協力を得て実施する。市社会福祉協議会は,機縁法により8圏域のサロンを選定し,サロン代表者への調整を行ってくれた。選定においては,20人程度の参加者が所属する会を1圏域から1か所抽出してもらった。研究代表者は,サロン代表者に研究の概要,趣旨を説明し,協力の依頼をしている状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大が研究期間中に起こり,自治体が行う口腔機能向上事業の介護予防が中止になるなど,本研究調査の実施も一時中断したことで遅れている。 そのため,口腔機能評価に関する調査を通じて,オーラルフレイルの実態と口腔機能の個々取り組みを評価する方向で進めている。
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今後の研究の推進方策 |
1市8圏域の高齢者サロンの参加者より,オーラルフレイルの実態を口腔機能検査および質問紙調査により評価・分析を行う。8圏域20人程度の参加者(合計160人)に対して,研究は3年間の縦断的観察研究を行う。調査では,身体機能等との関連性を比較分析する予定で,解析においてはオーラルフレイルの有無による経年的変化とその他フレイル(身体的フレイルや社会的フレイル等)との関連性についても評価していく。
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