研究課題/領域番号 |
20K11150
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
山本 浩子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 准教授 (50341243)
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研究分担者 |
百田 武司 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (30432305)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 焦燥性興奮 / ハンドマッサージ |
研究開始時の研究の概要 |
認知症高齢者の尊厳ある生活を支えるケアの一つとして、認知症の行動・心理症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia; 以下、BPSD) への非薬物療法の重要性が示されている。特に、BPSDの一つである焦燥性興奮は、認知症高齢者に高頻度で発症しており、効果的なケアの確立が求められる。 そこで、本研究は焦燥性興奮のある認知症高齢者に対して入眠前のハンドマッサージを行うことによる効果を検証する。さらに、この結果を基に、高齢者ケア施設に導入するためのプログラムを作成する。
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研究実績の概要 |
認知症高齢者の尊厳ある生活を支えるケアの一つとして、認知症の行動・心理症状 (Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia; 以下、BPSD) への非薬物療法の重要性が示されている。特に、BPSDの一つである焦燥性興奮は、認知症高齢者に高頻度で発症しており、効果的なケアの確立が求められる。 2022年度は、焦燥性興奮のある認知症高齢者に対して入眠前のハンドマッサージを行うことによる効果の検証として、無作為割付にて介入群と対照群に分けて、軽擦法を主としたハンドマッサージを実施した。対照群は、通常のケアのみとした。主要評価項目は、認知症高齢者の焦燥性興奮を評価する、コーエン・マンスフィールドagitation評価票日本語版とした。副次的評価項目は睡眠状態を客観的に評価するために「眠りSCAN; (パラマウント社NN-1520)」を用いた。 2022年度内にリクルートを完了する予定であったが、COVID-19の影響で中断したため、データ収集が遅延した。 また、2022年度は日本認知症ケア学会において中間報告を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19による感染拡大の影響により、対象施設からの受け入れが断続的に中断した時期があったため、データ収集が遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
研究実施期間を2023年度まで延長し、ハンドマッサージの効果の検証と高齢者ケア施設に導入するためのプログラムの作成を目指す。 具体的には、COVID-19の感染状況をふまえ、対象者の安全を第一優先に考えたうえで、統計的検出力にたえうる必要対象者数を目標に、既に承諾が得られた施設に継続してデータ収集を行う。そして、効果の検証を確認した後、高齢者ケア施設に導入するためのプログラムを作成する。 なお、研究が計画通りに進まない場合は、ハンドマッサージの効果の検証についての成果をまとめる。
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