研究課題/領域番号 |
20K11167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
大久保 雄 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授 (40515558)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | モーターコントロール / 深部筋 / 筋活動 / 運動療法 / 深部筋機能 / 筋電図 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
ワイヤ筋電図を用いて,Stabilization exercise,Yoga exercise,Functional trainingなどリハビリテーション現場で行われている様々なエクササイズ時の体幹深部筋(腹横筋や多裂筋)や股関節深部筋(梨状筋や小殿筋,大腰筋)の活動を測定し,体幹および股関節深部筋の賦活化に有効なエクササイズを考案する.さらに近年,筋の協調性評価に用いられているシナジー解析を用いて,両者の協調的に活動させるエクササイズ手法を明らかにする.
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研究実績の概要 |
2023年度は主に今まで収集したデータの解析および学会発表や論文執筆を行った. 【課題1】体幹深部筋(腹横筋)および股関節深部筋(大腰筋,小殿筋)にワイヤ電極を刺入し,様々な運動時の体幹および股関節深部筋の筋活動を計測した.対象は健常男性15名とし,腹横筋,大腰筋,小殿筋にワイヤ電極を留置,その他の表層に位置する体幹および下肢筋には表面電極を設置した.下肢伸展挙上では,対側の小殿筋および腹横筋が他の筋よりも有意に早く活動し,小殿筋の活動量は他の筋よりも有意に大きかった.本結果より,下肢の運動時に腹横筋は腰椎,小殿筋は骨盤のモーターコントロール機能を有することが明らかになった.なお,本データは日本スポーツ整形外科学会2023で発表済みであり,Journal of Electromyography and Kinesiologyに投稿中である. 一方,異なる高さにおける立ち上がり動作の筋活動量比較では,低い高さにおいて外腹斜筋や中殿筋の筋活動量が有意に大きくなったが,腹横筋や小殿筋,大腰筋には有意差を認めなかった.以上から,ロコモチェックなどで行われている低い椅子から立ち上がり動作には,体幹および股関節表層筋の筋活動が必要となることが示された.なお,本データは国際腰椎学会2024に演題登録済みである. 【課題2】近年運動療法として用いられているヨガエクササイズ(Yoga exercise, YE)の筋電図学的特徴を明らかにするため,通常のエクササイズとYEの筋活動様 式を比較した.対象は健常男性14名とし,表面筋電図を用いて体幹・下肢・上肢の筋活動量を計測した.その結果,YEは通常のエクササイズよりも殿筋群や体幹 筋を促通するエクササイズが多いことが明らかとなった.なお,本データはJournal of Bodywork and Movement Therapyに掲載済みである.
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