研究課題/領域番号 |
20K11180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山中 義崇 千葉大学, 医学部附属病院, 特任教授 (20400963)
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研究分担者 |
國府田 正雄 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50361449)
澁谷 和幹 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90507360)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 神経リハビリテーション / パーキンソン病 / 経頭蓋磁気刺激 / ロボットスーツ / すくみ足 / 反復経頭蓋磁気刺激 / リハビリテーション / パーキンソン症候群 / ニューロモジュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン症候群のすくみ足は患者ADLを低下させる大きな要因であるが、薬物療法の効果は乏しいこともあり、リハビリテーションによる改善を期待されている.近年、脳の可塑性に注目したニューロリハビリテーションが注目されており、パーキンソン病の運動障害に対しても多くの試みが報告されているが、その長期効果を示した研究は現状ではない.本研究ではHALを利用した運動アシストと一次運動野・補足運動野をターゲットにした反復経頭蓋磁気刺激の併用によるニューロモジュレーションの組み合わせがパーキンソン症候群のすくみ足改善に有効であることを証明し、革新的リハビリテーション手法を確立することを目的とする.
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研究成果の概要 |
新型コロナウイルス感染症流行により、新規臨床試験の立ち上げは困難であった。そこで体幹筋力低下による廃用症候群で回復期・地域包括ケア病棟に入院となったパーキンソン病の患者8名に同意を得て、HAL腰タイプ自立支援用を用いたリハを実施したところ、全症例ですくみ足が改善し、すくみ足と歩行障害を反映するtimed up and go test測定時間も18.1±11.3秒から10.2±2.3秒に改善した.新型コロナウイルス感染症が落ち着いた2022年10月より特定臨床研究として週1回の反復経頭蓋磁気刺激と週4-5回のロボットスーツ下肢型HALを用いた歩行訓練によるリハの安全性と有効性の検証を開始した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では神経可塑性に着目したリハビリテーションプログラムとして、ロボットスーツによるニューロモジュレーションが廃用症候群改善に有効であることを明らかにした。さらに経頭蓋磁気刺激とロボットスーツの併用によるすくみ足に対する有効性と安全性の検証も開始した。パーキンソン病におけるすくみ足は患者ADLを大きく阻害する因子であるが、薬物療法での改善が乏しいことから、新しいパーキンソン病歩行障害に対するリハビリテーションプログラムとして期待できる。
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