研究課題/領域番号 |
20K11195
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
薗村 貴弘 朝日大学, 歯学部, 教授 (40347092)
|
研究分担者 |
古田 貴寛 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (60314184)
大平 耕司 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 准教授 (80402832)
岩井 治樹 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (30452949)
松田 和郎 朝日大学, 歯学部, 非常勤講師 (80444446)
櫻屋 透真 朝日大学, 歯学部, 助教 (60912855)
吉川 英里 朝日大学, 歯学部, 助教 (10912868)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 味覚 / ブレインマシーンインターフェイス / juxtacellular recording法 / 中枢神経系 / Brain Machine Interface |
研究開始時の研究の概要 |
近年、脳に電極を刺して思い通りに動く義手の開発や、人工網膜、人工内耳などのBMI研究開発が盛んに行われているが、味覚を失った人に対する味覚BMIの試みは未だほとんど行われていない。本研究では新たな細胞外記録法を用いて、霊長類の舌からの甘味、苦味、酸味、塩味、旨味の5つの味覚情報に反応する脳内味覚関連領域の神経細胞を単一細胞レベルで補足し、これに高感度ニューロントレーサーを注入することで『脳内の味覚地図』の明らかにし、島皮質やその近傍領域を中心に脳内における「美味しい」という感覚を生じさせる高次の味覚回路の詳細を解析し、高次味覚BMIの実用化への基礎的知見を供給する。
|
研究成果の概要 |
成体コモン・マーモセットに対してjuxtacellular recording法による記録と標識を行うことで、詳細な島皮質からの味覚地図を作成するために、現在、三次元再構築ソフトウエアAmiraを用いて完全な立体再構築を目指している。また、juxtacellular recording法と並走して従来型の形態学的手法を用いたラット脳内味覚地図の作成や、ヒトの鼓索神経の詳細な三次元的走行を御遺体とmultisliceCTを用いて再検討を行い、これまでの記載の妥当性を検証した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭で考えた通りに動く義手の開発や人工網膜、人工内耳なども臨床応用される段階にある一方で、味覚を失った人に対する味覚BMIの試みは他のBMIと比較してほとんど進展していない。しかし、要介護高齢者を対象に行った日々の関心事についてのアンケートでは、全ての施設において食事を一番楽しみに暮らしているという結果となるなど、我々の人生における美味しい食事、すなわち味覚の優先度は、視力や聴力など他の感覚と比較して劣るものではないと言える。自らの口を通して「美味しく食べること」はQOLの維持・向上に極めて重要であり、味覚BMIの開発は今後のBMIの研究において極めて重要な社会的意義がある。
|