研究課題/領域番号 |
20K11201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
中西 道郎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (60378726)
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研究分担者 |
三浦 弘之 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (70816834)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 行動変容 / 心臓リハビリテーション / 二次予防 / 教育資材 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化とともに循環器疾患により死亡あるいは要介護状態となる患者は増加する一方であり、循環器疾患の制圧は喫緊の課題である。近年、治療の進歩により心筋梗塞など多くの循環器疾患は治療可能となってきたが、二次予防のための心リハを適切に受けることができている患者は極めて少ない。これまで、循環器疾患患者の行動変容を促すシステムが十分に構築されてこなかったことが一因である。本研究では心リハ不参加患者の行動変容の段階を分類し、患者の行動変容の段階に応じた教育資材の開発をする。そしてこれらの心リハ参加率に与える影響について研究を行い、心リハを通して循環器疾患患者の行動変容を促すシステムの構築を図る。
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研究実績の概要 |
心臓リハビリテーションは循環器疾患の再発予防や運動耐容能の向上効果があることが確立されており、ガイドラインでも強く推奨されている。一方、実施率が非常に低く、患者のモチベーションを高めるためのアプローチが必要である。 申請者は前年度に、心不全患者の心臓リハビリテーションプログラム完遂の有無がその後の全死亡または心不全入院の複合エンドポイントと関連していることを示した。このことは、心臓リハビリテーションへのアドヒアランスが、運動耐容能のみならず、患者の予後にも関連しうることを示す結果であり、心臓リハビリテーション参加へのモチベーションを高めるアプローチの重要性を確認する結果であった。 本年度は、アンケート調査結果をまとめ(2023年度心臓リハビリテーション学会採択・口演予定)、その結果をもとにリーフレットの作成を行った。リーフレット作成に当たっては、行動経済学の考えを取り入れ、患者の限定合理性に配慮したシンプルな情報提示・シンプルなチェックリストなどをとりいれ、ナッジを活用するように工夫した。また、心臓リハビリテーションに関する患者の理解を促すためのショートムービーの作成を完了した。ショートムービーについては、心臓リハビリテーションの内容・重要性・注意事項が理解できる構成となっている。現在、幅広くどこの施設でも利用してもらえるように現在ウェブへの掲載準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究では、心臓リハビリテーションへの参加率をアウトカムにショートビデオやリーフレットの効果を評価することを予定していたが、COVID-19流行状況により心臓リハビリテーション参加率が影響を受けてしまうため、研究実施方法の再検討を要した。
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今後の研究の推進方策 |
ショートビデオのQRコードを掲載したリーフレットを作成しており、今後リーフレット使用による参加率の変化を評価する予定である。また研究の進捗が遅れており、研究期間内に研究を実施するために、ヒストリカルコントロールとの比較を行う研究デザインに変更することで対応することとした。
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