研究課題/領域番号 |
20K11203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
森 芳久 千葉大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60343141)
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研究分担者 |
山中 義崇 千葉大学, 医学部附属病院, 特任教授 (20400963)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高次脳機能障害 / 運転再開支援 / ニューロモジュレーション / 反復経頭蓋磁気刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
高次脳機能障害者の運転再開は社会的問題となっているが、その評価や遂行機能の改善に関する支援方法は確立していない。本研究ではドライブシミュレーターによる運転機能スコアと神経心理学的評価・脳血流評価から、高次脳機能障害者における運転機能低下の原因となる認知機能障害を明確にして、運転再開に向けた評価システムを確立することを目指す。また、高頻度経頭蓋磁気刺激(rTMS)による前頭前野(計画性・遂行機能)、頭頂葉(空間・地誌的認識、言語理解)を想定ターゲットとしたニューロモジュレーションと高次脳機能リハビリテーションの併用による脳機能障害者に対する運転再開支援の革新的手法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
運転再開希望のある高次脳機能障害者を対象に、院内での各種評価に加え、教習用自動車を使った路上での運転評価を行って運転の可否を判断した。運転可能群と運転不可群を比較すると、標準注意検査法の中のSymbol Digit Modalities Testでは運転不可群のスコアは運転可群のスコアよりも有意に低下していた。この検査は記号に対応した数字を記入する視覚情報の処理課題であり、分配性注意が障害されると運転能力に影響することが示唆された。注意機能低下の改善で、運転再開が再判定で可能となる症例もあったことから、今後ニューロモジュレーションによる介入を行っていく際に重要な評価項目と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳血管障害や外傷性脳損傷などの脳部分損傷による高次脳機能障害者の運転再開は社会的問題となっているが、その評価や機能改善に向けた支援方法は確立していない。本研究ではドライビングシミュレータに加え、実車での路上運転評価も行って、運転再開に影響する因子を明らかにした。現在急速に発展しているニューロモジュレーションによる介入を実施する際の指標として有益である。
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