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有酸素運動が視空間認知に及ぼす影響:身体フレイル・頭頂葉機能連関

研究課題

研究課題/領域番号 20K11215
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関広島大学 (2022-2023)
県立広島大学 (2020-2021)

研究代表者

高宮 尚美  広島大学, 脳・こころ・感性科学研究センター, 研究員 (70723469)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード視覚誘発電位 / 有酸素運動 / 後部頭頂葉 / 低強度有酸素運動 / 頭頂葉機能 / フレイル
研究開始時の研究の概要

健常若年成人群と高齢者群において,低強度有酸素運動が後部頭頂葉の神経活動に与える影響の違いを検討する.具体的には,低強度有酸素運動の前後でOF刺激を用いた視空間認知閾値およびVEPを測定し, 群間および運動前後での違いを検討する(実験1).さらに身体活動量計を用いた生活活動量と有酸素運動を含む運動活動量を1年間計測し,視空間認知閾値の経時的な変化(3か月毎)を調べる(実験2).

研究実績の概要

本研究では,後部頭頂葉を選択的に評価できるオプティックフロー(optic flow, OF)刺激を用いた視覚誘発電位検査(visual evoked potential, VEP)により,一過性有酸素運動の強度(低/中強度)に対する後部頭頂葉機能感受性にエネルギー代謝能が関与するのかを検証する。
2022年度は,実験の趣旨に合意した整形外科的および神経学的疾患,視覚障害を有さない右利きの健常成人20名を対象とし,運動を行わずにVEP検査のみを行うコントロール条件,トレッドミル運動直後にVEP検査を行う低強度有酸素運動条件および中強度有酸素運動条件の3条件を実施した。また,後部頭頂葉機能とエネルギー代謝脳の関係を調査するため,各被検者の体組成を計測した.
これまでに,体組成計にて測定した基礎代謝基準値(Basal Metabolism Standard,BMS)を厚生労働省による年齢・性別に応じた「日本人のBMS」で除した基礎代謝基準値比 (BMS ratio, BMSr)で中央値以上/未満に分類し,各被検者各条件のVEPから抽出したN170-P200頂点間潜時を比較した.その結果,BMSrが中央値未満の群では低強度有酸素運動後に比べ,中強度有酸素運動後のN170-P200頂点間潜時を認めたが,BMSrが中央値以上の群ではこのような傾向は認められなかった.このことから,代謝機能がより低い傾向にある者は,VEPのN170-P200頂点間潜時という神経生理学的レベルにおいても,また低/中強度であっても,その有酸素運動強度の影響を反映して後部頭頂葉における視覚処理に異なる影響を与えることが示唆された.
2023年度は,2022年度に取得したデータを用い,VEP成分と体組成指標や活動量との関連を検討した.
2024年度は,引き続き解析を継続するとともに成果作成・発表を行う予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究当初の計画では,2020年度中に健常若年成人と高齢者を対象とし,低強度有酸素運動が後部頭頂葉に与える影響を調査する予定であった.具体的には,オプティックフロー(OF)認知閾値検査とOF刺激を用いた視覚誘発電位検査に,低強度有酸素運動がどのような影響をもたらすか,データ集積および分析を実施する予定であった.しかし,新型コロナウイルス感染症の影響により,健常成人に対する検証を実施できたものの,地域高齢者を対象とした実験は実施できなかった.

今後の研究の推進方策

これまでに得られた健常成人のVEPと体組成評価をもとに,成果発表・論文作成を行う.

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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