研究課題/領域番号 |
20K11247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 星城大学 |
研究代表者 |
中谷 直史 星城大学, リハビリテーション学部, 准教授 (00421264)
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研究分担者 |
中井 滋 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (20345896)
大橋 篤 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (30310585)
清野 祐介 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (80534833)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 筋肥大 / 人工透析 / 筋萎縮 / ヒト骨格筋細胞 / 長期透析 / 筋芽細胞 / 骨格筋 / 分子スクリーニング / 透析 |
研究開始時の研究の概要 |
骨格筋は生体組織の中で大きな割合を示し、恒常性の維持に大きく関わり、さらに生命活動を行う上で必須で、われわれのQOLに直結した組織でもある。骨格筋の萎縮は様々な病態で見られ、骨格筋量の維持は病態の進行、回復にも大きく関係することが明らかになりつつある。申請者は本研究で長期透析患者における筋萎縮をモデルに、筋萎縮メカニズムの解明を行う。本研究はヒト骨格筋由来筋衛星細胞を用い筋萎縮患者血による筋萎縮の解析を行うため、その結果はヒトの病態に直結しているという利点があり、近年社会的問題となっているサルコペニアを始めとする様々な病態が大きく改善される可能性のある重要な研究である。
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研究実績の概要 |
研究責任者の所属機関の移動にともない研究設備の変更があり、研究環境の整備を行うのに時間を要してしまった。また共同研究機関でイメージングデータを取得する予定であったがコロナ禍の為、施設間の移動が制限されることになり目的のデータを取るのに時間を要してしまった。これらの理由が原因で、全体的に研究データを取得するに時間を要してしまった。時間は要したがイメージング装置を使用してヒト骨格筋細胞を用いた患者血清による筋委縮作用を確認することが出来た。また、透析患者の筋萎縮に関与する一因として考えられているインドキシル硫酸の血中濃度を測定し、細胞に対する萎縮効果との相関を比較することが出来た。結果として個々の検体における特徴など様々なデータを得ることが出来た。しかしながら全体として研究計画の実施の奥売れが生じてしまった。また並行して本研究で必要な、遺伝子化発現解析、タンパク質解析(ICC法、WB法、ELISA法)のための準備を行い、データ取得のための環境が整ったため今後予定している解析をすみやかに行うことが可能となった。当初の目的よりも時間を要しているが計画したデータは取得できている為、研究計画の遂行は可能であると考える。また構築したスクリーニング系を用いて筋肥大に関わる有用分子の探索を並行して行った。透析に関する研究においては分担研究者の研究が日本アフェレシス学会雑誌、日本透析医学会雑誌に掲載となり、厳しい研究環境の中で一定の成果が得られたと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究責任者の所属機関の移動のともない研究設備の変更があり、研究環境の整備を行うのに時間を要してしまった。また共同研究機関でイメージングデータを取得する予定であったがコロナ禍の為、施設間の移動が制限されることになり目的のデータを取るのに時間を要してしまった。これらの理由が原因で、全体的に研究データを出すのに時間を要してしまった。結果として研究計画の実施が全体として遅れてしまった。しかしながら本研究で必要な、遺伝子化発現解析、タンパク質解析(ICC法、WB法、ELISA法)を行う準備は完了した為予定していた解析を行うことが可能である。
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今後の研究の推進方策 |
研究責任者の所属機関の移動、コロナ禍における共同研究機間の移動制限が理由で研究計画に遅れを生じてしまった。しかし計画していた細胞を用いた毒性試験、血清中のインドキシル硫酸濃度の測定を行い、データを得ることが出来た。今後は筋萎縮を誘導されると考えられる液正因子(炎症関連因子)の濃度測定を行い筋委縮の原因の解明を進める予定である。
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