研究課題/領域番号 |
20K11249
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
大住 倫弘 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (70742485)
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研究分担者 |
冬木 正紀 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (40564787)
住谷 昌彦 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80420420)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 脳卒中後疼痛 / 神経リハビリテーション / 予後予測 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中後に出現する痛み“脳卒中後疼痛(Post Stroke Pain)”は,運動麻痺に加えて日常生活動作を妨げる重大な問題であるが,そのリハビリの予後は患者ごとに大きく異なる.本研究では,リハビリテーションによる脳卒中後疼痛の緩和を決定づける要因を機械学習で解明するとともに,リハビリ現場で活用できる予後予測システムを構築する.そして,そのシステムをリハビリ現場で運用して,リハビリ手段選択の意思決定における有用性をパイロット的に検証する.
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研究成果の概要 |
脳卒中後疼痛患者から収集したデータに基づいて,脳卒中後疼痛患者を「痛みが持続する」「痛みが緩解する」パターンに分類することができた.また,痛みの予後が良好なケースでは筋骨格系の問題を有する症例が多く,基本的な運動療法で改善する傾向にあることが明らかになった.一方で,痛みの予後が不良なケースでは中枢性神経障害性疼痛の要素を多く有している傾向にあり,基本的な運動療法とは別のリハビリテーションが必要なことが明らかになった.さらに,中枢性神経障害性疼痛では冷たい刺激に対して過剰に痛みを経験する症例が多くいることが明らかになり,その症例の特徴的な脳損傷領域も明らかにできた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって,臨床現場で計測できるデータを活用して脳卒中後疼痛患者の特徴を明確にし,データに基づく痛みの予後予測ができることが明らかになった.具体的には,基本的な運動療法だけでは痛みが緩和しない症例の臨床症状を抽出することに成功した.このような一連の臨床データの利活用は,予後不良な脳卒中後疼痛患者を早期に見つけ出し,個別のリハビリテーションを早期から実施できるために必要であろう.今後のさらなる研究で,データに基づく脳卒中後疼痛のリハビリテーションが確立できれば,最適なリハビリテーションを早期から実施できる症例が多くなると考える.
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