研究課題/領域番号 |
20K11255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
井上 勝次 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (50512167)
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研究分担者 |
東 晴彦 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師(特定教員) (10598634)
木下 将城 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (60838564)
山口 修 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90467580)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心不全 / 簡易運動療法 / 予防医学 / 運動負荷心エコー法 / 心肺運動負荷試験 / 運動リハビリテーション / 心機能 / 心臓リハビリテーション / 左室駆出分画の保たれた心不全 / 運動処方 / 左室拡張能 / 左房機能 |
研究開始時の研究の概要 |
心不全は全ての心疾患の最終帰結であり、5年生存率が約50%と極めて予後不良である。心不全症状や徴候を有さない場合でも潜在的心機能異常を早期に診断し、早期に薬物治療・運動療法を実践することが重要である。また、心不全を発症した患者でも、運動療法は極めて有効な治療法である。運動療法は心身の健康にも有益で、認知症予防や抑うつや睡眠障害の改善など多面的な効果がある。急激な高齢化社会に直面している本邦において、心不全の発症を抑制することは国民の健康寿命や社会保障の維持に急務である。本研究は、運動療法による心機能改善効果を明らかにし、運動療法が心不全の発症抑制に寄与できるかを検証することである。
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研究実績の概要 |
本研究は心不全再入院リスクのある症例において家庭で簡便に持続可能な運動リハビリテーションを提案し、運動リハビリテーションの効果をQOLスコア、血液 中心不全マーカー(NT-proBNP)、運動負荷心エコー法を用いて検討することである。外来で内服加療を行っている患者で心肺運動負荷試験、運動負荷心エコー検査施行可能例を対象としている。心肺運動負荷試験から得られた最大酸素摂取量を評価し、その約 60%の負荷量で毎週5回、30分の歩行リハビリテーション(運動処方)を提案することである。 本年度はCOVID-19感染症状況が改善傾向を示したため、CPXを用いた簡易運動療法による研究を実践した。運動療法が実際にどの程度行えているかを客観的に評価するため、運動療法時に活動量計を用いて記録してもらっている。運動療法達成度の客観的な評価方法については少なくとも二週間に一度meetingを行い、具体的な方法、解析法を予め設定した。 本年度は三名の患者さんの協力を得、約3ヶ月の経過観察を行っている。日常で行う運動療法の内容を心不全手帳に記載し、運動時には活動量計を装着し、記録を行っていただいた。1ヶ月ごとに外来を受診し、活動量計の記録をPC(個人情報保護下)に保存している。二名の患者さんにおいては、運動療法の定着が行えているが、一名の患者さんにおいては不十分な状況である。研究の第一段階として、運動療法の達成度を検討する予定である。目標症例は20症例であり、現在登録を進めているところである。研究の第二段階としては第一段階の状況を患者さんに伝え、運動療法の達成度が改善していくか検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19感染遷延と活動量計を用いた臨床研究の実践の前に、解析方法などdiscussionを深めた上で実践的な研究を開始したため、症例数が少ない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
運動療法における実践的な問題点が明らかとなり、事務手続きもスムーズに行えるようになったため、定期的にmeetingを行い、進捗状況を確認、症例登録の推進を行っていく。
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