研究課題/領域番号 |
20K11257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
横塚 美恵子 福島県立医科大学, 保健科学部, 准教授 (90316430)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 転倒 / 地域在住高齢者 / 足部形態 / 外反母趾 / 足趾把持力 / 運動機能 / 後足部形態 / 関節可動域 |
研究開始時の研究の概要 |
地域在住高齢者における外反母趾や足趾変形は、足趾把持力を低下させ、転倒の危険性を高めるとされている。外反母趾は扁平足や開張足などの変形を伴うことが多く、これらの足部形態の変化は、加齢にともなう筋力の脆弱性が影響を与えているとも考えられる。高齢者の足部形態と筋力の関係性、さらに全身の運動機能に及ぼす影響を解明する。これにより、高齢者の転倒予防の視点に立ち、早期から足部の変形予防の重要性を明白にする。
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研究成果の概要 |
地域在住高齢女性を対象に、転倒の有無、足部形態、運動機能を調査した。外反母趾の有無と転倒経験に有意差を認めなかった。外反母趾角とアーチ高率および床面に対する踵骨の傾斜角との間に相関関係を認めた。外反母趾角はFunctional Reach Testと関連し、足趾把持力は5回立ち座り時間、最大1歩幅、5m最速歩行時間と関連していた。さらに、外反母趾の足部の特徴を明らかにするために若年女性を対象に、姿勢による足部形態の変化と足関節可動域を調査した。外反母趾を有すると椅子座位から立位にかけてアーチ高率が減少し、姿勢によるアーチ高率と踵骨の傾斜角の変化量は、外返しの可動域と関連していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の転倒要因の1つに、足部の変形や痛みがある。本研究によって、転倒に至らないまでも、外反母趾や足趾把持力は運動機能と関連していることが明らかとなった。また、外反母趾を有すると、姿勢の違いによってアーチ高率が低下し、アーチ高率と踵骨の傾斜角の変化量は、外返しの可動域と関係していた。外反母趾の発症と進行の予防に早期から努めることの重要性が示唆された。
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