研究課題/領域番号 |
20K11264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東都大学 |
研究代表者 |
大竹 祐子 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 准教授 (70744374)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 筋力発揮調節能力 / バランス / 筋力発揮調節 / バランス能力 / 姿勢 / 動作 |
研究開始時の研究の概要 |
歩行や日常生活動作を安全にスムーズに行うには,身体の様々な筋が出力の大小をコントロールし協調し合うことが必要とされる.また動作の安定性には 最大筋力以外に,発揮する筋力をコントロールする能力も寄与していることが予想される.本研究では,一般若年成人・一般中高齢者・クラシックバレエ長期経験者を対象とし,筋力発揮の調節能力や運動の正確さについて調べ,バランス能力や動作の不安定性に寄与する要因について検討することを目的とする.さらに得られた知見を踏まえ,年代や運動特性,場面によって使い分けられる動作安定性向上トレーニングプログラムを提案する.
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研究実績の概要 |
令和4年度は昨年より被験者を増やし,下肢の筋力発揮調節能力とバランス能力の関係について検討する最終年度であった.ところが昨年同様新型コロナウイルスの影響で活動制限が継続しており,数名の追加は可能であったが結果的には活動が滞った. 計測内容は以下の通りである.三次元動作解析システムおよび床反力計を用いて,筋力発揮調節能力と姿勢安定度の測定を行った.筋力発揮調節能力はPC画面上に提示した正弦波に合わせて下肢伸展運動を行った際の目標出力と発揮力の誤差の算出により評価した.発揮した力は計測ポジションでの最大下肢伸展力の30~50%とした。姿勢安定度評価指標は,立位保持中の安定性限界面積と重心動揺面積の比の対数値を用いてIPS(Index of Postural Stability)を算出した. その結果,下肢伸展運動による垂直分力と視標との誤差とIPS値は関連した.つまり,筋力発揮調節能力の高い被験者は姿勢安定度も高いということである.この結果は昨年同様である.また下肢伸展動作中のCOPの動揺範囲について,筋力発揮調節能力と相関する傾向がみられている. 一方で昨年問題となっていた計測環境に関しては,下肢伸展力計測機器の機器セッティング方法により数値に大きな誤差が生じることが判明した.機器作製業者との話し合いを重ね出来得る範囲内での対応を行い,また被験者の計測時の体勢を統一することで誤差を少なくすることが可能となった. これらを踏まえ,今後被験者を増やすとともに比較対象群をおき研究継続する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染状況が安定せず、計画と実行がうまくいかなかったため。また家族の体調不良により介護の必要性があったため。
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今後の研究の推進方策 |
当初3年計画であったが,延長させていただけることとなった. 1,計測誤差を最小限とし実験可能なように設定できた,2,新型コロナウイルス感染症が5類に変更となったことなどから,今年度これまでの遅れを取り戻すべく遂行していく. 比較対照群として中高齢者を想定しているため,ボランティアによる研究参加人数が予想を下回る可能性が危惧されるが,感染対策を十分に講じ安全面に最大限留意して進めたい.
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