研究課題/領域番号 |
20K11273
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
峯松 亮 畿央大学, 健康科学部, 教授 (50368601)
|
研究分担者 |
西井 康恵 畿央大学, 健康科学部, 助教 (50461207)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 糖尿病ラット / 全身振動刺激 / 骨特性 / 糖尿病モデルラット / 骨量 / 骨微細構造 / 機械的骨強度 / 2型糖尿病モデルラット |
研究開始時の研究の概要 |
骨粗鬆症は糖尿病有病のな合併症の一つであり、骨折リスクは高い状態にある。糖尿病の中でも2型糖尿病(T2DM)は生活習慣に起因するため、運動療法はT2DMの予防や治療に対してその有効性が認められているだけでなく、骨量増加にも有効であるとの報告もある。しかし、特に肥満者、高齢者では運動を継続することは難しいことが多い。一方、安全・簡便な身体刺激方法として全身振動刺激(WBV)が注目されている。そこで本研究では、間接的な運動(身体の移動がない)であるWBVが糖尿病性骨粗鬆症の予防または治療として有効であるか否かを、骨特性(骨量、骨質および骨強度)に与える影響の面から動物実験において検証する。
|
研究成果の概要 |
2型糖尿病を誘因とする骨脆弱化に対する予防および進行抑制の手段として、全身振動刺激の骨特性(骨量、骨構造、機械的骨強度)に対する影響について糖尿病モデルラットを用いて調査した。6週齢糖尿病モデルに対する全身指導刺激(骨脆弱化の予防効果)は、特に皮質骨の骨量、骨構造の劣化を抑制することはできなかったが、機械的骨強度の低下を遅らせる可能性が示された。一方、20週齢糖尿病モデルに対する全身指導刺激(骨脆弱化の進行抑制)は、皮質骨の組織骨密度を除く海綿骨と皮質骨の骨量、骨構造、機械的骨強度の劣化を抑制できなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血糖値が上昇する前段階では、全身指導刺激は機械的骨強度の低下を遅らせる可能性が示された。一方、高血糖状態における全身指導刺激は骨特性の劣化を抑制できず、骨脆弱化の進行抑制効果は認められなかった。ラットの結果をヒトにそのまま用いるにはさらなる調査が必要であるが、糖尿病モデルラットに対する全身指導刺激の骨特性への影響は、介入開始時の血糖値の状態によって異なることが考えられ、血糖コントロールを含めて振動刺激条件を考慮した上で、骨脆弱化の予防策としての全身指導刺激早期介入の有効性を再検証する一助となると思われる。
|