研究課題/領域番号 |
20K11275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
星野 元訓 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 学院(研究所併任), 義肢装具士 (30425657)
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研究分担者 |
白銀 暁 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 研究室長 (90404764)
高嶋 淳 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 研究員 (90711284)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | シーティング / 座位姿勢計測 / 骨盤計測 / 前方計測ジグ / 車椅子 / 骨盤姿勢 / 座位骨盤姿勢計測 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,車椅子等を使用する障害者の座位骨盤姿勢を簡便に計測推定する手法の開発を目的とする.ISO16840-1に規定された座位骨盤姿勢の計測および算出方法では身体後面の上後腸骨棘の使用が規定されているが,実使用場面では計測困難である.そこで,前方からの3次元位置情報取得による骨盤姿勢計測手法として上前腸骨棘と恥骨結合の3点での計測手法と左右上前腸骨棘と両膝の4点での計測手法を提案し,その計測精度と簡便性について評価するものである.
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研究成果の概要 |
本研究は座位姿勢の計測方法である国際基準ISO16840-1に則る既存手法と同程度の精度をもち、車椅子乗車下のユーザーに対して前方から簡便に計測推定可能である骨盤姿勢計測手法の開発を目的とした。開発手法は車椅子ユーザーに対して前方から触知可能な骨盤上の3点である左右上前腸骨棘と恥骨結合左を計測対象とする計測用ジグを試作した。このジグは角度算出には高精度IMUセンサを用い、左右上前腸骨棘を母指にて直接的に触知可能なサイズ調整機構を有するものとした。既存手法と同程度の精度を有することを明らかとしたが、恥骨結合部の皮下脂肪の影響の補正には課題が残った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
車椅子ユーザーに対する座位姿勢改善の取り組みであるシーティングにおいて、前方から骨盤姿勢計測を可能とする本研究手法により、車椅子乗車下における不良座位姿勢を正確に把握することを可能とし、それにより座位骨盤姿勢の適正化が容易となる。この骨盤姿勢の適正化は褥瘡発症の予防、骨盤と連なる脊柱変形の減弱化・進行防止、座位時の疲労軽減に寄与するものである。これらによりひいては車椅子ユーザーの身体への負担と日常生活への支障という二次障害を最小限にし、健康寿命を伸ばすことが期待される。
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