研究課題/領域番号 |
20K11291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
礒 良崇 昭和大学, 医学部, 准教授 (60384244)
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研究分担者 |
木庭 新治 昭和大学, 医学部, 教授 (20276546)
鈴木 洋 昭和大学, 医学部, 教授 (90266106)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心臓リハビリテーション / 心不全 / マイクロRNA / 運動耐容能 / microRNA / 高齢者 / 高齢者心不全 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者心不全では、心肺運動負荷試験実施困難例が多く、病態評価や心臓リハビリテーション効果・予後判定が不十分であるのが現状である。 末梢循環中マイクロRNAは、疾患や治療効果判定のバイオマーカーとしての可能性が注目されている。申請者は、予備試験よりマイクロRNAの一種miR-181cの末梢循環中発現レベルが心筋梗塞例の運動耐容能と相関することを同定した。高齢者心不全にも応用可能であると考え、本研究において、心臓リハビリテーションの効果予測への有用性を検証する。マイクロRNAと言う新たな診断技術の可能性を探索し、心臓リハビリテーション学において学術的展開を起こすための基盤研究となることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、心疾患患者の運動耐容能バイオマーカーとしての末梢血マイクロRNA(miR)の可能性を検討した。先行検討より心筋ミトコンドリア関連miRであるmiR-181cとmiR-484に着目した。急性心筋梗塞後では、両miRとも最高酸素摂取量と相関を示した。心不全などでは、両miR 発現は相関し、高齢者で発現が高い傾向であった。また、miR-484発現は運動耐容能指標のひとつである酸素摂取効率勾配と関連していた。更なる検証を要するが、miR-181cとmiR-484による運動耐容能評価の可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「臨床応用に向けた心疾患患者における正確な運動耐容能バイオマーカーとしてのmiRの探索」の観点から実施された研究はこれまでになく、本研究は、世界に先駆けmiR-181cとmiR-484を有力な候補として同定した。この成果は、基礎も含めたmiR研究に新たな視点をもたらすともに、運動生理学におけるバイオマーカー研究を進歩させ得る。評価系の確立においても新知見をもたらした。miR測定における新規のデジタルPCRの有用性や心肺運動負荷試験における酸素摂取効率勾配(OUES)の妥当性を示した。本研究成果は、心臓リハビリテーション学の発展に寄与すると考える。
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