研究課題/領域番号 |
20K11294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
縣 信秀 常葉大学, 保健医療学部, 准教授 (00549313)
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研究分担者 |
伊東 佑太 名古屋学院大学, リハビリテーション学部, 准教授 (30454383)
清島 大資 東海大学, 医学部, 講師 (80756370)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 筋損傷 / マウス / 超音波刺激 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
超音波刺激による筋損傷からの回復促進のメカニズムの詳細を明らかにした研究はない.筋損傷からの回復過程における筋衛星細胞,筋細胞,マクロファージなどの免疫細胞との間で行われているマイオカインやサイトカイン,ケモカインを介した複雑な cross-talk に対する超音波刺激の影響を明らかにすることができれば,世界に先駆けた発見となる可能性がある.そこで本研究では,遺伝子組み換えが行いやすいマウスで筋損傷モデルを作製し,超音波刺激が筋衛星細胞,筋細胞,マクロファージに及ぼす影響を検証し,筋損傷からの回復促進のメカニズムを明らかにする.
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研究成果の概要 |
超音波は筋損傷からの回復を促進する刺激として十分に期待されるが,科学的根拠が乏しい.筋再生は免疫細胞,筋衛星細胞,筋細胞の間での複雑なクロストークによって生じていること明らかになっているが,超音波刺激との関係についてはわかっていない.そこで本研究では,マウスで筋損傷モデルを作製し,超音波刺激が筋衛星細胞,筋細胞,マクロファージに及ぼす影響を検証し,筋損傷からの回復促進メカニズムについて検証した.その結果,マウスで筋損傷モデルを作製することができた.さらに,超音波刺激により筋衛星細胞の増殖が促進されることがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋損傷に対する理学療法は経験則に基づいて行われていることが多い.一方,超音波治療は一般的な物理療法機器であり,多くの病院などに設置されている.よって,超音波刺激による筋損傷からの回復の分子メカニズムが明らかになれば,科学的根拠に基づく効果的・効率的な筋損傷に対する治療が,多くの医療現場で提供することができるようになると考える.本研究は,マウスの筋損傷モデルを作製し,それを用いて超音波刺激による筋損傷から回復促進の分子メカニズムを解明する試みであった.よって本研究の成果は,筋損傷に対する科学的根拠に基づく理学療法の開発に繋がると考える.
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