研究課題/領域番号 |
20K11305
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
大河原 一憲 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (30631270)
|
研究分担者 |
稲山 貴代 長野県立大学, 健康発達学部, 教授 (50203211)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 機械学習 / 活動分類 / 障害者 / 身体活動 |
研究開始時の研究の概要 |
健常者のみならず、障害者の健康を増進させる効果的な身体活動支援プログラムの開発が必要とされているが、障害者を対象とした疾病予防・健康増進に関する研究は極めて少ない。本研究課題を実施することで、身体活動の「質」を評価する生活活動分類法を確立し、障害者の身体活動の維持・増加に効果的な支援プログラムの開発が期待できる。
|
研究実績の概要 |
日本では、障害者の人口増加と寿命延伸に伴い、障害者における生活習慣病発症・重症化予防が喫緊の課題となっている。そのため、障害者の健康を増進させる効果的な身体活動支援プログラムの開発が必要とされているが、障害者を対象とした疾病予防・健康増進に関する研究は極めて少ない。本研究の1年目から3年目は、車椅子使用者の様々な生活活動(安静座位、PC活動、調理、掃除、もの運び、車椅子移動など)における活動強度について検証し、加速度値から身体活動を分類する最適なアルゴリズムの検討をランダムフォレストを用いて試みた。その結果、9項目分類においては十分な推定精度が得られなかったが、9種目の活動を安静活動、生活活動、車椅子走行の3項目分類にして検討した結果、平均70%程度の推定精度が認められ、今後実用化が期待できるレベルの結果が得られた。また、視覚障害者を対象とした身体活動分類モデルの開発についても検討を進めた。対象者に心拍計および3軸加速度計を装着した状態で、座位安静、座位活動、立位、介助歩行・低速、介助歩行・高速、白杖歩行・低速、白杖歩行・高速、階段昇降、マッサージの9種目の活動を行ってもらい、9項目分類とそれらを座位状態、立位状態、歩行、階段昇降にカテゴリ化した4項目分類の推定精度について検討した。その結果、車椅子使用者を対象とした成果と同様に、4項目分類においては今後実用化が期待できるレベルの結果が得られた。最終年度は、障害者を対象に、身体活動状況を可視化するアプリケーションの開発に取り組んだ。連続的な加速度データをスマートフォン上で取得・情報処理し、身体活動量や活動分類の結果を可視化させることに成功した。今後は対象者の特徴に合わせたフィードバック情報の設計およびその効果について検討しさらに発展させていきたい。
|