研究課題/領域番号 |
20K11307
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
長ヶ原 誠 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (00227349)
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研究分担者 |
彦次 佳 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (30637062)
谷 めぐみ 摂南大学, 学長室, 講師 (50782744)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 生涯スポーツ / マスターズスポーツ / 国際スポーツ大会 / ホスト効果 / 地域活性化 / アクティブエイジング / 縦断的研究 / レガシー / メガスポーツイベント |
研究開始時の研究の概要 |
一般の成人・中高年が出場可能な参加型メガスポーツ大会とアクティブエイジングを象徴する啓発大会として特徴づけられるWMGの2021年開催は、大会準備事業により地域の生涯スポーツ振興に関わる様々な影響や事象が大会前から表出し、大会中・大会後への影響過程を分析できる機会となる。本研究では、広域圏9府県地方自治体の人口規模と高齢化率と共に大会参画度(主催、支援、非関与)により自治体を類型化し、各自治体群を対象とした住民スポーツ参画状況と活動的高齢化の追跡分析を通じて、参加型のメガスポーツ大会が開催地に及ぼす地域活性化効果の具体的内容を縦断的な視点から明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
ワールドマスターズゲームズ関西大会の準備期において、開催地域での様々な便益や成果が実証された。それらは、トップスポーツの「観戦型」国際的スポーツイベントで見られる社会経済的な活性化に加え、ワールドマスターズゲームズがスポーツへの直接的な「参加型」の国際的オープンイベントである特徴から、市民レベルでのスポーツ活動の促進や健康増進への影響を中心に、対人交流、地域交流、世代間交流、多文化交流等の活性化、観光体験や文化的体験に伴う地域の活性化、生涯スポーツ文化・健康文化の社会活性化、生涯教育や加齢教育に関わる様々な教育的効果が、特にプレ大会開催を通じてホストにもたらされていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来のメガスポーツ大会の主なホスト役であった大都市開催によるハード面・経済活性化研究とは区別され、小中規模自治体による大規模大会を通じたソフト面の生涯スポーツ推進に関わる地域活性化研究としての独自性をもつ。分析対象となるWMG関西大会55のホスト中、人口10万人未満の市町が42箇所含まれ、各市町の国際大会開催の準備期に着目しした地域活性化効果を実証・可視化することにより、これまでに類を見ない地方自治体の生涯スポーツ推進の可能性を示唆する学術データとスポーツによる地方創成モデルを提示した。
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