研究課題/領域番号 |
20K11311
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 流通経済大学 |
研究代表者 |
大槻 毅 流通経済大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20375372)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 運動時血圧 / 抵抗性運動 / 複合トレーニング / 高齢者 / 有酸素性運動 / 低強度運動 / 地域在住高齢者 / 動脈スティフネス / 運動習慣 / 低強度抵抗性運動 / 地域在住中高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
運動時の血圧は安静時血圧とは独立した心血管疾患の危険因子である.申請者らは先行研究で,有酸素性トレーニングは中高齢者における抵抗性運動時の血圧を低下させることを示した.しかし,有酸素性トレーニングと抵抗性トレーニングでは心血管系に及ぼす影響に相違点が多く,両者の複合トレーニングが抵抗性運動時の血圧を低下させるか否かは検討課題として残されている.本研究では,地域在住の中高齢者を対象に介入研究を行い,Ⅰ)複合トレーニングは中高齢者における抵抗性運動時の血圧を低下させるか,Ⅱ)そのメカニズムに酸化ストレスが関与するか,Ⅲ)その低下に必要なトレーニング期間,を検討する.
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研究成果の概要 |
地域在住の中高齢男女を運動群と対照群に分け,運動群には有酸素性運動(30分間,週3回)と低強度抵抗性運動(自体重およびゴムチューブによる下肢の筋力トレーニング4種目,週3回)による6週間の複合トレーニングを行わせて,その前後に抵抗性運動時(アームカール,20%および40%最大挙上重量)の血圧測定等を行った.対照群には生活習慣を変えないように指示した.運動群では有酸素性能力および筋力・筋持久力が増大し,動脈スティフネスおよび抵抗性運動時血圧は低下した.これらの結果から,有酸素性運動と低強度抵抗性運動による複合トレーニングは抵抗性運動時の血圧上昇を抑制すると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は複合運動トレーニングにより抵抗性運動時の血圧が低下することを示した初めての研究である.抵抗性運動時血圧は比較的簡便に測定でき,安静時血圧よりもトレーニング効果に鋭敏なので,トレーニング効果の新たな指標に発展する可能性がある.抵抗性運動時の血圧は仮面性高血圧症および将来の高血圧発症との関連が指摘されており,また,抵抗性運動は日常生活動作に多く含まれている.本研究は,運動トレーニングの新しい価値を示したものであるとも言える.
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